出版社内容情報
1918年のインフルエンザ・パンデミックに際し、その病原体がウイルスであることを示した日本人がいた。埋もれていた論文の著者山内保は、細菌よりも小さく「見えない」病原体に、どのようにして迫りえたのか。黄金期のパスツール研究所に連なる病原体の狩人たちの事績と人生をたどり、医学探究のドラマを描きだす。
内容説明
長らくインフルエンザウイルスの発見者は1930年代の英国グループとされてきた。だが、1918年に発生したスペイン風邪(インフルエンザの世界的流行)に際し、その病原体がウイルスであることを示していた日本人がいた。埋もれていた論文の著者山内保は、細菌よりも小さく「見えない」病原体に、どのようにして迫りえたのか。黄金期のパスツール研究所に連なる病原体の狩人たちの事績と人生をたどり、医学探究のドラマを描きだす。
目次
序章 インフルエンザウイルスの発見者T・ヤマノウチとは誰か
1 インフルエンザ菌からインフルエンザウイルスへ―インフルエンザの原因探究の歴史
2 天才の直感と濾過性ウイルスの概念の確立
3 パスツール研究所の黄金期を支えたメチニコフ―波乱の人生を歩んだ異才
4 パスツール研究所で山内が行った先端研究
5 メチニコフのロシア調査団と野口英世のパスツール研究所訪問―山内の貴重な体験
6 山内保の生い立ちとその後
著者等紹介
山内一也[ヤマノウチカズヤ]
1931年、神奈川県生まれ。東京大学農学部獣医畜産学科卒業。農学博士。北里研究所所員、国立予防衛生研究所室長、東京大学医科学研究所教授、日本生物科学研究所主任研究員を経て、東京大学名誉教授、日本ウイルス学会名誉会員、リエージュ大学(ベルギー)名誉博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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