出版社内容情報
腸内細菌叢を若々しく保てば,癌の発症を防いだり,老化を遅らせたり,認知症の進行を食い止めたりできるのか?
はじめに――腸内細菌と現代病
1 メタボと腸内細菌の入り組んだ関係
メタボリック・シンドローム=内臓脂肪症候群?/死の四重奏/善玉と悪玉のアディポカイン/内臓脂肪とディスバイオシス
2 高血圧・動脈硬化をもたらす腸内細菌
高血圧と食塩の関係/腸内細菌が血圧調整に介在?/短鎖脂肪酸が血圧調整に関与/食塩が善玉菌を減らす?/食塩と胃癌のリスク/動脈硬化を引き起こすTMAO/TMAをつくる腸内細菌
3 癌や肥満にあの腸内細菌が効果
癌と肥満にまつわる不都合な真実/肝癌と腸内細菌をつなぐ物質/腸内細菌は膵臓癌発症に関わっているか?/明らかになってきたアッケルマンシアの働き/短鎖脂肪酸が大腸癌リスクを下げる
4 老いをもたらすもの
「老化」とは何か/炎症老化とNF‐κB/内臓肥満がもたらす免疫老化/老化への腸内細菌の影響/「長寿菌」「若返り菌」は存在するか?/高齢者の衰弱にも腸内細菌が関与?
5 アルツハイマー病と脳‐腸‐細菌軸
増え続ける認知症/アルツハイマー病の症状とメカニズム/発症リスク因子は加齢と生活習慣/歯周病とアルツハイマー病の関係/アルツハイマー病への腸内細菌の関わり/腸内細菌由来分子の作用/脳‐腸‐細菌軸ふたたび
6 生活習慣が腸内細菌を変える
運動習慣は認知症を防ぐか?/運動がもたらす腸内細菌叢の変化/食事と認知症と腸内細菌の関係/注目を集める地中海食/オメガ3脂肪酸の効用/地中海食と日本食/コーヒー,お茶,赤ワイン/睡眠不足が腸内細菌叢を乱す
小澤 祥司[オザワ ショウジ]
著・文・その他
内容説明
メタボリック・シンドロームに関わる「デブ菌」や「やせ菌」、老化に関わる「老化菌」や「若返り菌」―はたしてそんな細菌は存在するのか?癌の発症に腸内細菌はどこまで関与しているのか?食事・運動・睡眠などの生活習慣の改善によって腸内細菌叢を若々しく保ち、癌を防ぎ、老化を遅らせることはできるのか?
目次
はじめに―腸内細菌と現代病
1 メタボと腸内細菌の入り組んだ関係
2 高血圧・動脈硬化をもたらす腸内細菌
3 癌や肥満にあの腸内細菌が効果
4 老いをもたらすもの
5 アルツハイマー病と脳‐腸‐細菌軸
6 生活習慣が腸内細菌を変える
著者等紹介
小澤祥司[オザワショウジ]
環境ジャーナリスト/科学ライター。1956年静岡県生まれ。東京大学農学部卒業。主に生物多様性、自然エネルギー、持続可能な社会をテーマに執筆活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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