出版社内容情報
広辞苑から選んだ言葉をタネに科学エッセイと貴重な写真で繰り広げる世界。厳選の50連発。カラー版。
内容説明
平板、もこもこ、てづるもづる、わらすぼ、われから、さくらそう…。各界で活躍する著者たちが広辞苑から選んだ言葉を話のタネに、科学にまつわるエッセイと美しい写真で描きだすサイエンス・ワールド。雑誌「科学」の好評連載に、新しく第7版で加わった旬な言葉についての書下ろしを加えて、厳選の50連発。
目次
あお(青)
あかとんぼ(赤蜻蛉)
あさくさのり(浅草海苔)
いたばさみ(板挟み)
いなずま(稲妻・電)
いんばぬま(印旛沼)
うるさい(煩い・五月蝿い)
えんせき(燕石)
おがさわらひめみずなぎどり(小笠原姫水薙鳥)
おきあみ(沖醤蝦)〔ほか〕
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
禿童子
28
【背高蛇】カタツムリを専門に捕食するヘビがいるとは知らなかった。しかも右巻きの殻を持つカタツムリを食べるために下顎の歯の数が左右異なるとは!捕食者と被捕食者の共進化も興味深い。それ以外に【乾眠】【年縞】など広辞苑第7版に新しく追加された項目はどれも面白い。ことば典(国語辞典)をこと典(百科事典)として読むのは楽しい。電子辞書では紙の辞書をめくるあの快感は得られないのは残念。2025/04/12
まるほ
23
広辞苑の1つの項目について、写真と専門家によるエッセイを加えた“3倍楽しむ”シリーズ。続巻があったので、こちらも手にとりました。▼科学雑誌にリレー連載されていたものをまとめたものなので、取り上げられている項目も理科的なものに偏っていますが、十分おもしろいです。今回も50項目ありましたが、このままさらに続巻が続いて欲しいなぁ、と思います。2020/02/19
calaf
12
シリーズ第2弾。企画(?)としては面白いと思うけど、こじつけ的なところが多いなぁ... (大汗) カタツムリには、右巻きと左巻きが存在。そして、右巻きだけを食べる蛇がいる???2018/06/02
newman
9
その1のようには楽しめなかった。やはり、これってその1で驚いたり、なるほどそうだったのかと思わせてくれるという点ではその次だったり、これって3倍楽しむにはちょっと無理あるけどというのが入っているためだと思う。それでも赤くならないアカトンボがいるという話と地球は少なくとも3度全球凍結したという話、アフリカ原産のネムリユスリカの幼虫は灼熱の乾期には体の水分をほぼ完全に失った状態で休眠に入り次の雨期を待つという話は知らなかったり驚いたりでした。この幼虫、宇宙空間に2年半置かれた後でも水を与えると蘇生したという。2024/08/29
yyrn
5
さすが「広辞苑」なので知らないことを色々教えてくれるが、なんか教科書的で、クラスの優等生の回答のよう(50人の執筆陣のほとんどが研究者だからか)。まあ、それはそれで良いのだが、でもワクワク感からいえば、おかべたかしの『目でみることば』シリーズの勝ち。そっちの方が断然面白い。物事を一歩一歩確実に進めるためには「広辞苑」的知識は必要だろうが、今までにない何かを生み出すには正確さに囚われない変わった見方や突飛な発想が必要だよね。私はそういう世界で生きたいのに数字や規則と向き合う日々だ。2年目を迎える。2018/03/26