岩波科学ライブラリー<br> 菌世界紀行―誰も知らないきのこを追って

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岩波科学ライブラリー
菌世界紀行―誰も知らないきのこを追って

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  • サイズ B6判/ページ数 132,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000296458
  • NDC分類 474.7
  • Cコード C0345

内容説明

北極、南極、そしてシベリア。大の男が這いつくばって、世界中の寒冷地にきのこを探す。大型動物との遭遇、酔っぱらいとの遭遇、泥酔、泥酔、そして拘束。幾多の歎難辛苦の果てに、菌たちとの感動の対面はかなうのか…!?雪や氷の下でしたたかに生きる菌たちの生態とともに綴る、爆笑・苦笑・失笑必至のとっておき“菌道中”。

目次

1 雪の下の小さな魔物―雪腐病菌とはなにか(雪の下でみんな寝ているわけじゃない;雪腐病菌、そして師匠との出会い ほか)
2 ぶらり北極一人旅(初めての海外出張;オスロに着いたら ほか)
3 着いてもすぐに帰りたい―シベリアふたり旅(ホームレスから釣りをもらう相棒;初めてのシベリア ほか)
4 荒波こえて南極へ―はじめての集団行動(代打、星野中国南極考察隊に;キングジョージ島に上陸す ほか)

著者等紹介

星野保[ホシノタモツ]
1964年東京都渋谷区生まれ。1992年名古屋大学大学院農学研究科博士課程満期退学。博士(農学)。現在、産業技術総合研究所機能化学研究部門バイオ変換グループ長。専門は菌類(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

92
固い本かと思いきや面白い。著者は雪の下で踏ん張っている植物たちに感染して、じわじわと植物に「雪腐病」をもたらす雪腐病菌を研究している学者だ。そんな菌がいること自体初めて知った。それを追いかけて北極、ノルウェー、グリーンランドにロシア、そして南極とことん追いかける著者の奮闘と道中が描かれている。こんな学者さん達が世界中で自分の研究に打ち込んでいるのだね。^^図書館本2017/03/28

トムトム

33
最初の数ページ、とばしすぎてて「お、おう…」と思ったけど、慣れたらとても面白かった!ロシアの人は怖いけど、それはシャイな田舎者(誉め言葉?)なだけ。慣れたらみんな親身になってくれる。知らない土地を旅行した気分になった。2019/10/05

小木ハム

32
著者は外国切手に書かれている絵からキノコの息吹を感知するくらいには変態(最大の賛辞です)。ユーモア溢れる筆致で読み手を飽きさせません。ノルウェー、ロシア、グリーンランド、南極と雪腐病菌を求めて三千里な内容ですが、これを読んで菌類に詳しくなるかと言うとそうでもない。ただ単純に面白い。途中旅のアクシデントなど調査旅行記として楽しく読めます。いやあ南極調査なんて命懸けだ。あとロシアには昼食をとる習慣が無いことにびっくり。2019/10/05

27
このシリーズは若手科学者の方々の研究の成果を特集してくれて、とても面白い。雪腐病菌というキノコを求めて、南極北極で繰り広げられる珍道中。エッセイのようで軽く読めて楽しかった。雪の下で越冬する植物に病気を起こす→セルロースとか分解しないと感染させられない→氷点下で動く→なんか役に立つかも!という研究の部分よりも、身の安全のためナイフをくわえてトイレに入ったり、ゾウアザラシをどかすために四苦八苦したり、菌核を持ち帰るためにまずいシリアルをゲットしたりという珍道中ばかりを楽しんでしまい、申し訳ございません。2016/02/29

やいっち

25
やや過剰なギャグ調の文章が気になるが(菌)に夢中ってことが実感で伝わるのが楽しい。苔もだけど、微生物の世界が実に興味深い。宇宙という極大と、微生物という極小、そして人間の世界というこれまた厄介な世界も含め、何もかもが面白いよ。2016/05/03

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