出版社内容情報
日中・日韓間の靖国問題が、「慰安婦」や領土問題などとも連動しながらアジア全域の歴史問題に変容してゆく過程を、東南アジア各国の新聞報道の変遷を辿りながら検証し、歴史認識の共有を通じた解決の可能性を論じる。
内容説明
アジアの中で日本が孤立しないために…靖国問題が東アジア全域の歴史問題へと変容してゆく過程を、ASEAN各国の新聞報道の変遷を通して検証する。
目次
第1章 靖国問題のはじまり―中曽根首相の参拝と中国・韓国の反発(政教分離問題から歴史問題へ―一九八五年中曽根首相の靖国神社参拝;冷戦の終焉と残存する枠組み―一九九六年橋本首相の靖国神社参拝)
第2章 二国間問題から地域問題へ―日本の経済的退潮と中国の台頭(東南アジアの地域的統合の深化と靖国問題への関心の高まり―二〇〇一‐二〇〇四年小泉首相の靖国神社参拝;呼びおこされる「戦争の記憶」―二〇〇五年の中国の反日デモ;日中のパワーバランスの変化―二〇〇五‐二〇〇六年小泉首相の靖国神社参拝)
第3章 グローバル化する靖国問題―領土問題と歴史問題の結合(結びつく領土問題と歴史問題―二〇一〇年の尖閣諸島沖での中国漁船衝突;二〇一二年の尖閣諸島の日本「国有化」;崩れるパワーバランスとアメリカの介入―二〇一三年安倍首相の靖国神社参拝;右傾化への危惧と中国への牽制としての期待―二〇一五年の平和安全法制成立)
終章 東アジアのなかの日本
著者等紹介
早瀬晋三[ハヤセシンゾウ]
1955年岡山県津山市生まれ。東京大学文学部東洋史学科卒業。西豪州マードック大学Ph.D.(歴史学)。現在早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授。海域東南アジア民族史、近現代アジア・日本関係史。主要著書『海域イスラーム社会の歴史―ミンダナオ・エスノヒストリー』(岩波書店、2003年、第20回「大平正芳記念賞」受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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