出版社内容情報
世界各地で展開した芸術運動「ダダ」をグローバルな視点で捉えなおし、その多様性と越境性および現代性を再考する。
内容説明
第一次大戦のさなか中立都市チューリッヒで、あらゆる既成の価値観に抗して始まった芸術運動「ダダ」は、斬新で冒険的なアイディアをたずさえて瞬く間に世界中に広まった。パリ、ベルリン、ニューヨーク、オランダ、スペイン、東欧、南米、日本へと同時進行的に展開していくダダイズムの拡がりとつながりを地球規模の視点で捉えなおし、その多様性と越境性、およびそこに込められた現代性を再考する。
目次
序章 ダダと戦争―予兆と起源
第1章 トリスタン・ツァラの軌跡―ルーマニア、チューリッヒ、パリ
第2章 『ダダグローブ』と複数のダダイズム
第3章 大陸を越えるダダ―ニューヨーク、スペインからラテン・アメリカへ
第4章 周縁からのダダ―「黒人詩」の導入と女性ダダイストの活動
第5章 ダダイズムと日本の詩人、作家たち
終章 ダダイズムの現代性
著者等紹介
塚原史[ツカハラフミ]
1949年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科(フランス文学専修)博士課程満期退学。早稲田大学法学学術院教授、會津八一記念博物館館長、トリスタン・ツァラ文化文学協会(ルーマニア)名誉会員。専攻は表象文化論(ダダ・シュルレアリスム研究)、フランス現代思想(ボードリヤール研究)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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