岩波現代全書<br> 岩佐又兵衛と松平忠直―パトロンから迫る又兵衛絵巻の謎

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岩波現代全書
岩佐又兵衛と松平忠直―パトロンから迫る又兵衛絵巻の謎

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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000292030
  • NDC分類 721.2
  • Cコード C0321

出版社内容情報

岩佐又兵衛とパトロン松平忠直の関係から、「又兵衛絵巻群」とは何かを解明する。パトロンの生涯から読み解く絵画史料論の試み。

内容説明

特異な表現によって浮世絵の創始者とされる岩佐又兵衛。この天才絵師が関わったとされる数々の作品のなかでも、長大な「又兵衛絵巻群」にはとりわけ異様な魅力がある。この絵巻群の魅力を生んだ根源は何か。これまで主流を占めていた美術史的な分析にかわって、本書は絵画史料論的アプローチによって岩佐又兵衛の絵巻群に迫る。「又兵衛風絵巻群」を読み解く鍵は注文主のパトロン松平忠直にあった。絵巻群に込められた忠直卿の思いとは?

目次

プロローグ 注文主を中心とした絵画史料読解
第1章 「又兵衛風絵巻群」とこれまでの美術史研究
第2章 絵画史料論からの疑問と批判点
第3章 「定説」に対する異論の登場
第4章 忠直の教養・趣味・娯楽と又兵衛の越前下向
第5章 松平忠直の年代記―誕生から「隠居」まで
第6章 忠直が絵巻化した物語群とは何か
第7章 配流地の忠直と『熊野権現縁起絵巻』の奉納
第8章 一世・二世・三世の“契り”と倫理的転換
エピローグ 金色烏帽子の主人公と松平忠直

著者等紹介

黒田日出男[クロダヒデオ]
1943年生。東京大学名誉教授。文学博士(早稲田大学)。東京大学史料別纂所教授・同所長・同附属画像史料解析センター長を経て、立正大学教授・群馬県立歴史博物館館長などを歴任。専門は、日本中世史・近世史と絵画史料論・歴史図像学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

umeko

10
前半部分で、肝心な部分を後に説明するとし期待させられた割には説得力がなかったか。論点が広すぎて散漫な印象も否めない。エピローグの「金色の烏帽子」をもっと掘り下げて欲しかった。 2017/11/29

Wataru Hoshii

4
黒田さんがついに又兵衛絵巻群に迫った1冊。辻惟雄さんとの対決である。美術史家が作品の成立を様式論で語ってきたのに対して、発注主の松平忠直の個性こそがこの絵巻の表現を作っているのだという、絵画史料論者ならではの議論にいつもながら説得力がある。そして黒田さんの論述から、この松平忠直という人物を初めて深く知ることになる。家康の孫でありながら疎んじられ、鬱屈のあまり乱行を繰り返し、地方に蟄居させられてしまった大名。その心の闇を覗きこむうちに紙幅が尽き、絵巻の分析は続編を待たれよという驚きの展開(笑)。読まねば。2021/04/01

うしうし

3
松平忠直は配流地豊後の大地に癒され、精神的に安定した余生を送ることができた・・それが配流地大分での忠直に対する評価である。ところが、本書では又兵衛絵巻の中に忠直が本質的にもつ狂気を見いだし、配流後も愛妾おらんの女中衆を斬り殺すなど、狂気が続いていたことを指摘する。著者の指摘は、忠直に対する配流地での評価を根本的に見直すものとならざるを得ず、その意味では大変なショックを受けた著作である。続編もありぞうなので、こちらの方も期待大。2017/11/28

onepei

1
面白い話だけど、決定打がない。佳境かと思いきや紙幅切れ。続刊に期待。2017/08/01

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