出版社内容情報
なぜ日中関係は悪化と改善の変動が激しいのだろうか。なぜ歴史問題をめぐる対日批判は収束と再燃を繰り返すのだろうか。その要因は中国国内の権力ゲームの帰趨にある。80年代から現在まで中国政治体制のありようを踏まえたうえで、対日政策とどのように密接に関連しているかを、様ざまな事案と資料に基づいて明らかにする。
内容説明
なぜ日中関係は悪化と改善の変動が激しいのだろうか。なぜ歴史問題をめぐる対日批判は収束と再燃を繰り返すのだろうか。その要因は中国国内の権力ゲームの帰趨にある。日中国交正常化から現在まで、中国政治体制は対日政策とどのように密接に関連しているのか、さまざまな事案と資料に基づいて明らかにする。
目次
地域研究としての中国政治
第1部 中国の政治体制―迷走する正統性(政治改革の展開と挫折―〓(とう)小平・胡耀邦・趙紫陽時代
天安門事件とソ連解体の衝撃―〓(とう)小平時代
正統性としての経済成長―〓(とう)小平・江沢民時代
党国体制の権威主義―江沢民・胡錦涛時代
習近平体制と文化大革命―連続と非連続)
第2部 中国の対日政策―国内政治の延長(「一九七二年体制」の成立とその限界―一九七〇‐九〇年代・冷戦から冷戦後へ;「日中友好」の陰り―一九八〇年代・光華寮裁判と胡耀邦事件;歴史問題の拡大―一九九〇年代・江沢民訪日;戦略的互恵関係への道―二〇〇〇年代・暫定的修復;試練の中の日中関係―二〇一〇年代・尖閣事案の顕在化)
中国政治と日中関係
著者等紹介
国分良成[コクブンリョウセイ]
1953年生。1981年慶應義塾大学大学院博士課程修了後、同大学法学部専任講師、85年助教授、92年教授、99年から2007年まで同大学東アジア研究所長、07年から11年まで法学部長。法学博士。12年から現在まで防衛大学校長。この間、ハーバード大、ミシガン大、復旦大、北京大、台湾大の客員研究員を歴任。専門は中国政治・外交、東アジア国際関係。元日本国際政治学会理事長、元アジア政経学会理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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