出版社内容情報
信仰の現場におもむいて荒行に参加することで、日本人にとっての「聖なるもの」のありかを追求する。
内容説明
実存の根源へ、内面の深みへ。各宗教宗派の修行を実地体験するなかで見えてきた、霊性のありかとは?
目次
行の果てに仏が出現―比叡山好相行
修行とは何か―その原理
魂を揺り動かす鎮魂行法―石上神宮
万民快楽へ潔斎と懺悔―東大寺修二会
即身成仏への護摩・求聞持法―密教
念仏の三昧発得―法然・弁栄の道
隻手音声と無の悟り―臨済禅
水行・白粥・読経の荒行―遠寿院
山岳・断食断水・窟篭り―大峯修験
この身が即ち仏へ―羽黒修験荒澤寺
奔出する神仏の託宣―御嶽教「御座」
大音声を発する御祓修行―禊教
釜ヶ崎で解放の聖書を訳す―本田哲郎神父
著者等紹介
藤田庄市[フジタショウイチ]
1947年東京都生まれ。大正大学文学部哲学科宗教学専攻卒。(公財)国際宗教研究所宗教情報リサーチセンター研究員。日本山岳修験学会評議員。日本写真家協会会員。フリーランスのフォトジャーナリストとして山岳宗教、新宗教、伝統宗教、祭礼・民俗宗教、カルト問題、宗教と政治などを取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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テツ
24
信仰の果てに神の姿、神の力を感じる瞬間っていうのは本当にあると思う。それが肉体や精神を追い込んだ末に発生するトランス状態での幻覚や幻聴の類であったとしても、その体験が宗教者自身の何かしらの成長を促し、その成長を通して世界との対峙の仕方が変化したり、世界に対してプラスの働きかけができるようになったりするのなら、その体験には神が介在していると考えたっていいんじゃないかなあと思った。でも一般の民草にはなかなか会えなそうだな神様。そこに到達するための修行はやはり並大抵のシロモノじゃない。2019/04/14
Go Extreme
2
行の果てに仏が出現―比叡山好相行 修行とは何か―その原理 魂を揺り動かす鎮魂行法―石上神宮 万民快楽へ潔斎と懺悔―東大寺修二会 即身成仏への護摩・求聞持法―密教 念仏の三昧発得―法然・弁栄の道 隻手音声と無の悟り―臨済禅 水行・白粥・読経の荒行―遠寿院 山岳・断食断水・窟篭り―大峯修験 この身が即ち仏へ―羽黒修験荒澤寺 奔出する神仏の託宣―御嶽教「御座」 大音声を発する御祓修行―禊教 釜ヶ崎で解放の聖書を訳す―本田哲郎神父2021/11/23