岩波現代全書<br> 無差別テロ―国際社会はどう対処すればよいか

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岩波現代全書
無差別テロ―国際社会はどう対処すればよいか

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  • サイズ B6判/ページ数 195,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000291828
  • NDC分類 316.4
  • Cコード C0331

内容説明

9・11同時多発テロ以降、ISのパリ同時多発テロにいたるまで、テロは身近に迫る危機となり、非人道性・無差別性があらわになってきている。テロの脅威は、東アジアや日本でも例外ではない。テロによる市民への暴行を止めるとしながら、人権や主権を侵害する傾向が強まり、暴力の連鎖が止まらない。無差別テロは世界をどう変えたのか、被害者への補償はどうあるべきなのか、国際社会はどう取り組めばいいのか。国際社会の半世紀にわたる努力を振りかえり、国際法学の立場からテロを定義し対策を提言する。

目次

第1章 テロの歴史的経緯(“既存”が通用しないテロ;一九八〇年代までのテロの系譜;市民への無差別テロ横行の時代)
第2章 被害者の目線から見たテロ(なぜテロの被害を補償する発想が生まれるのか?;九・一一同時多発テロにおけるアメリカの対応;日本のテロ被害者補償―地下鉄サリン事件とアルジェリア人質テロを事例に;テロ補償法制度の課題)
第3章 九・一一同時多発テロが変えた世界(テロリストとの戦争の合法性;テロリスト殺害における違法性の是非;テロ対策とプライバシー侵害)
第4章 テロに対抗する国際的協調体制(テロの方法に注目した対テロ条約;テロの手法に注目した対テロ条約;国際テロ関連条約の課題と評価)
第5章 テロの定義確立を目指す国際社会(解決に足をかけた国際テロ対応条約;法の解決の重荷となるテロの定義;無差別テロを規制するためのテロの定義)

著者等紹介

金惠京[キムヘギョン]
ソウル生まれ。日本大学総合科学研究所准教授。博士(学術)。明治大学法学部卒業、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科博士後期課程修了。ジョージ・ワシントン大学総合科学部専任講師、ハワイ大学韓国研究センター客員教授、明治大学法学部助教を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

36
自衛隊が何らかの実力行使を行わざるを得ない地域(あるいは国)からのテロが日本で起きるのではないか、とい議論は殆どなされなかった(5頁)。テロが肥大化したのは1970年代。無差別テロに関してはどの国であっても法によって裁くことができる。国際社会は法に則ったテロ対策により連携していくことが可能(44頁)。第5章を読んでいて、感じたことは、認知症患者や高齢ドライバーが交通事故などを起こす場合、テロリストと言えるのかどうか。何をするかわかりゃしないんだから。2016/06/10

左手爆弾

5
興味深いテーマなのだが、残念ながら本としての完成度は低いと言わざるをえない。多くの人間は無差別テロの脅威にさらされているが、それにきちんと対策できていないというところから話を始める。無差別テロが問題になるのは、とりわけ、その国で生まれ育った人が起こす「ホームグロウンテロ」や無差別性がより高い「ニューテロリズム」などの新しいタイプのテロリズムだ。こうしたテロにどのように対抗するか、という問いの立て方はいい。しかし、実際にやっていることは、現状の国際法の羅列と解説であり、今ひとつ内容の全体をつかめなかった。2017/12/27

イボンヌ

2
大戦の時代は終わったが、テロの時代が始まった。人間は相変わらず。2016/04/02

takuyak56

0
テロ犯罪が深刻化、拡大するなか、なにが政治犯罪でありそうでないのか、なにがこれまでの国際条約で対処可能であり可能でないのかを確定するのが困難な状況が続いている。「類似行為が立場によって、正義の行動となったり、非道なテロとみなされたりする状況があることから、「テロ」や「テロリスト」との印象が双方によって増幅するケースも見られる」(157)。この現状に対し、優先されるべきはテロの定義の明確化であると筆者は言う。東京条約から特定秘密保護法案までの歴史的経緯とテロリズムの動向の変化についての記述が勉強になった。2017/09/12

みっもん

0
(p189~)国際法の効果。直接的に国家を規制できないため、過小評価されやすい。国際法の効果は条約や議定書を締結した後の国内法の整備によってもたらされる。1995年の人種差別撤廃条約に伴い国内法が整備されていればヘイトスピーチの発生を不可能にできた。 (p194)1960年代から現在に至るまで「暴力の構造」と「人権・人道に基づいた理念」は共に影響力を増してきた。しかし、9.11以降、暴力が国際法に基づく理念を大きく圧迫。国際社会は半世紀にわたり緩やかに築き上げてきた人道主義への覚悟が試されている。2017/03/16

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