岩波現代全書
原典でよむタゴール

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  • サイズ B6判/ページ数 296p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000291637
  • NDC分類 929.88
  • Cコード C0397

出版社内容情報

インドの詩聖と慕われ、アジア人で最初にノーベル文学賞を受けた詩人・作家・思想家ラビンドラナート・タゴール(1861-1941)。その代表的な詩作品、ナショナリズムなどを論じたエッセイ・講演、日本紀行、同時代の知識人らとの対談、書簡からの抜粋を集めて新たに訳出、タゴールの文学・思想世界のエッセンスを一書に凝縮するアンソロジー。

内容説明

インドの詩聖と慕われ、アジア人で最初のノーベル文学賞を受けた詩人・作家・思想家、ラビンドラナート・タゴール(一八六一‐一九四一)。その代表的な詩作品、ナショナリズムなどを論じたエッセイ・講演、日本紀行、同時代の知識人らとの対談、書簡からの抜粋を集めて新たに訳出、タゴールの文学・思想世界のエッセンスを一書に凝縮したアンソロジー。

目次

1 詩(『ギタンジョリ』抄;英文詩集『ギータンジャリ』抄;『ギトビタン(歌詞集)』抄 他
『木の葉の皿』その他から
最晩年三詩集 抄)
2 エッセイ・講演(西洋におけるナショナリズム 抄;文明と進歩;日本紀行 抄;彼の絵について)
3 対談(ロマン・ロランとの対談;アインシュタインとの対談)
4 書簡選

著者等紹介

森本達雄[モリモトタツオ]
1928年和歌山市に生まれる。同志社大学神学部卒業。インド国立ビッショ・バロティ大学準教授、名城大学教授を経て、同大学名誉教授。近現代インド思想・文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

吟遊

10
タゴール研究の第一人者による本。タゴールの詩の紹介が1/4ほどだろうか、講演がメイン。その後、書簡が少し付く。タゴールと言えば『ギタンジャリ』が有名だが、詩以外の文章に触れる機会は少ないのでは。講演は、当時のインドとイギリス(統治下だった)の関係、そして、帝国主義、国家とはなにか、日本の美意識(5度、来日している)などについて。政治的な内容が多く、詩人が語るには少し畑違いの感も僕は受けた。次はガンディーとタゴールの関係について読みたい。政治家ガンディーとの共通点、ちがいは。2017/03/07

うちこ

5
前半はギータンジャリやその他の詩の訳、中盤からはエッセイや日本旅行記、対談、書簡の文章が収められています。わたしはこの本の中の、タゴールが日本人を見たときの指摘がいちいち鋭くてどきどきしました。マニュアル化が進みつつも、仕事ぶりのなかに主体性を見てうれしくなる、そういう経験をされたようです。そして同時に心まで事務化が進んでいく当時の日本のムードが、なんとも引き込まれる文体で記述されています。2018/02/10

takao

1
ふむ2024/09/25

relaxopenenjoy

1
インドの偉大な詩人の詩、随筆、対談、書簡集。特に来日時のエッセイで日本に関する考察が深くて、谷崎の陰影礼賛を彷彿とさせた。時間が無くて7割くらいしか読めずに返却。。2019/07/19

in medio tutissimus ibis.

0
タゴール自身の詩やエッセイそのものよりも、旅行記や文明論で論じられた当時の日本の姿が印象深かった。日本人でも西洋人でもない異邦人の視点が、より歴史を立体的にしてくれたと思う。殊に、中国に攻め入る日本のスポークスマンが、「十字軍戦士の決意と、殉教の犠牲」を語る段は白眉であり、日本という国が要するに獣に食われないためだけに獣の真似をする狂気に身を任せていたことを活写している。氏の説くところの天国など夢にも見ず、反ナショナリズム、反効率主義など薬にしたくもなかったことは想像に難くない。描いた絵も載せて欲しかった2016/11/17

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