岩波現代全書<br> 国勢調査 日本社会の百年

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岩波現代全書
国勢調査 日本社会の百年

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000291613
  • NDC分類 358.1
  • Cコード C0336

内容説明

私たちの氏名、生年月日、家族構成、就業状態、住居の形態・広さ…五年に一度、私生活に関わる情報を書いて提出することが求められる国勢調査。このような調査は、いつ、どのような理由で始まったのでしょうか。この調査結果は私たちの生活に役に立っているのでしょうか、そして個人情報保護重視の時代、二〇二〇年の「国勢調査百年」に向けてどうなっていくのでしょうか。この一冊で分かります。

目次

第1章 国勢調査とは何か
第2章 国勢調査はどのように始まったか
第3章 戦時下の国勢調査―総力戦の準備
第4章 社会環境の変化と戦後の国勢調査
第5章 これからの国勢調査の姿

著者等紹介

佐藤正広[サトウマサヒロ]
1955年生まれ。77年埼玉大学経済学部卒業。85年一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了。一橋大学専任講師・助教授を経て、2002年より同経済研究所教授。博士(経済学・一橋大学)。専攻は日本経済史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬参仟縁

26
明治時代、統計学者たちが国家指導者を説得するのに用いた論拠は、国勢調査が文明国のあかしなこと、調査が人口や経済の大規模なものであること(74頁)。幻の1945年国勢調査(116頁~)。2月22日午前零時現在の、氏名、性別、年齢(数え年)、配偶者有無、所属産業の各項目が調査実施できなかったという(117頁)。DID(人口集中地区)の導入(138頁~)。登場の背景として、昭和の大合併。市域の拡大。過密を把握するために必要になったという(139頁)。2015/08/02

ままごん

2
国勢調査が始まったばかりの頃の話はとても面白かった。あんな数字だらけの世界にもいろいろ人間的なエピソードがあるのですね!あと、八王子の話(国調と住基台帳の差)も面白い。それと、その年によって調査内容が微妙に異なるのですね。知ってはいたけど、時系列で使うには難しいデータです。でも、せっかく2020年の国勢調査で100年を迎えるのに、まさかマイナンバー制度が軌道に乗ってきたら、そっちで代用できるからって今年(2015年)で国勢調査は終わりになっちゃうのかな??どっちにしても今年もちゃんと回答しようと思った。2015/06/15

Miyashin

1
★★★★ 今年の9月14日から実施される国勢調査の歴史をまとめた本。日本に住む全ての人に答えてもらわないといけない。近年はプライバシー意識の高まりなどで答えてもらえない比率も高まっている。時の政権が信用できないとか、そんなことは関係なく、答えないと日本という国の信用が失われることになる。9月に調査票を受け取ったらみんな絶対回答しよう!2020/07/24

Almond

0
1920年から始まった国勢調査。開始当初は「一流国の仲間入り」「お国のため」なんて雰囲気で受け入れられ、戦後すぐはGHQ主導で国民の把握のために実施され、現在ではプライバシーの観点から忌避される傾向にある国勢調査。調査結果を行政サービスに反映させるという観点のない未熟な日本の市民活動への著者の嘆きは頷かされるものがあります。今後はマイナンバーもできたことだし、行政が持っているデータとリンクさせて調査を実施することになるんじゃないかなーというのが著者の予測でした。2016/03/14

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