出版社内容情報
1958年、改憲を掲げる岸内閣に対抗して、大内兵衛、宮沢俊義、我妻栄、丸山眞男ら約50人の知識人たちが結成した憲法問題研究会。そこに集った知識人たちは、「平和憲法」と呼ばれる日本国憲法の基本的精神を、平和主義ではなく国民主権に見出した。18年間にわたり日本の政治に大きな影響を与え続けたこの研究会を思想史的に位置づけ、今日的意義を探る。
内容説明
一九五八年、改憲を掲げる岸信介内閣に対抗して、大内兵衛、宮沢俊義、我妻栄、丸山真男ら約五〇人の知識人が結成した憲法問題研究会。そこに集ったメンバーは、「平和憲法」と呼ばれる日本国憲法の基本的精神を、平和主義ではなく国民主権に見出した。安保闘争で世論をリードし、転換期の戦後政治に大きな影響を与えたこの研究会の実像を描き、今日的意義を探る。
目次
序章
第1章 平和主義より民主主義―憲法問題研究会の成立
第2章 非政治的な政治団体―憲法問題研究会の概況
第3章 民主主義への道―憲法問題研究会における思想
第4章 知識人の力―憲法問題研究会の影響
第5章 未完成の任務―憲法問題研究会の解散とその後
終章
著者等紹介
邱静[キュウセイ]
1981年中国河北省生まれ。北京大学法学博士。早稲田大学国際関係学博士。中国人民大学国際関係学院政治学系副教授。専攻は日本政治思想史・比較政治。2010年には英国キングス・カレッジ・ロンドン客員研究員を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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