内容説明
韓国社会は日本とどのように出逢ってきたのか。日本的なものとしての「倭色」が禁止された独立直後から、「日韓関係」が築かれるなか、「日本大衆文化禁止」が新たに構築・遂行された六〇‐八〇年代、その「禁止」が解体された九〇年代を経て、逆に「韓流」現象が起きた二〇〇〇年代に至るまで、日本の文化や商品はどのように越境し続けたのか。冷戦の文化、近代化、グローバル化の問題圏のなかでこれを論じ、国境を越えた日韓の文化空間のなかにある「否認と欲望のダイナミズム」を鮮かに解き明かす、新しい文化批評の誕生!
目次
「禁止の時代」と日韓
第1部 「日本大衆文化禁止」の歴史的条件(「倭色」の意味と「禁止」の形成;メディアとしての「アメリカ」と「禁止」の交錯)
第2部 「日本大衆文化禁止」の時代(「電波越境」の重層と「禁止」のメカニズム;「メディア」をめぐる欲望と「禁止」の再生産)
第3部 「日本大衆文化禁止」の解体過程(「グローバル化」の拡張と「禁止」の転換;「文化交流」の遂行と「禁止」の方向)
「禁止のメカニズム」は越えられるか
著者等紹介
金成〓[キムソンミン]
1976年韓国・ソウル生まれ。ソウル大学校言論情報学科修士課程修了、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。東京大学大学院情報学環助教、ジョージタウン大学大学院訪問研究員などを経て、北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院准教授。専門はメディア文化研究、国際地域文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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