内容説明
食に関わる問題から、世界と日本の農業問題まで、最新のデータを用いてわかりやすく説明。
目次
経済学と農業的世界
経済発展と農業
食料の需要と供給
農業生産と土地
農業の経営組織
農産物の市場組織
農産物貿易と農業保護政策
世界の人口と食料
食生活の成熟とフード・システム
農業の近代化
資源・環境と農業
日本の農業と食料
農業政策と農業経済学
著者等紹介
荏開津典生[エガイツフミオ]
1935年生まれ。59年東京大学農学部農業経済学科卒業。東京大学・千葉経済大学名誉教授。農学博士
鈴木宣弘[スズキノブヒロ]
1958年生まれ。82年東京大学農学部農業経済学科卒業。東京大学大学院農学生命科学研究科教授。農学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オザマチ
13
まず、工業には無い農業の特性を明確にした上で、市場原理から農業政策の意味を理解させてくれる。また、折に触れて環境や個々人の価値観など、市場原理以外の要素が持つ影響にも触れる。一冊で食糧問題や農業政策を論じるための基礎を学ぶことができる良書。2016/07/18
tieckP(ティークP)
7
縁がなかった農業についても少しは知っておこうかと。農業に絞っているとはいえ経済学の本なので需給曲線さえ理解できれば読める。要点としては、市場主義経済を分析するツールである経済学が農業(とりわけ食)においては例外的な性質を持つことがあるということ。「飢えるから不足しえない」という単純な部分はもちろん、農地が増やせないこと、農業から都市への移入速度を落とすために補助金が要ること、日本は農地改革で所有者がバラけた結果、M技術(機械化)による改善が見込めないことなど、言われてみればなるほどと思うことは多かった。2022/11/06
-
- 電子書籍
- イタリア現代史 第二次世界大戦からベル…