出版社内容情報
国家主権や内政不干渉の原則が国際政治の根幹を成していた時代から、暴力がいとも簡単に国境を越え、国家主権に対抗する時代へと様変わりした現在、平和の構築・維持には何が必要なのか。地球規模の諸問題から人々が守られ、自由を享受するにはどうすればよいのか。国際政治のダイナミズムを見つめる分析視角を養うための教科書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Kenji Suzuya
1
前半は国際関係理論について、後半は紛争、軍事介入、平和構築、人間の安全保障、といったテーマを扱う教科書。記述内容も後半部分の目配りが広く、読書案内も平易な程度に充実しており、入門として程よくバランスが取れているのではないか。2015/01/23
エルガリアン
0
前半では国際政治学の基本的な概念が理解できるのでこの分野の初学にもいいと思う。後半は近年の紛争が国内体制をめぐるものとなっていることをふまえ、紛争や「民主主義」について国際政治学に留まらない幅広い分野の知識を導入して検討していて勉強になった。トータルでたった160ページにかなりの中身がつまっているので、1・2年生やこの分野に触れたことない人にもゼミなどで国際関係をやってる人にもおすすめ。2016/06/20