内容説明
生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が2010年名古屋で開かれたことで、日本でも関心が高まった「生物多様性」。いまや自然共生社会をつくるために、環境政策の重要な柱の一つになっているこの生物多様性の保全に関しては、生物種、生態系、自然景観、人間の自然環境利用…など多くの側面からいろいろな政策が行われている。この巻では、法律・経済・倫理といった観点から、生物多様性の保全政策の仕組み、今後の方向性について論じる。
目次
序章 生物多様性を保全する
第1章 生物多様性と法制度
第2章 生態系サービスの経済評価
第3章 生物多様性保全の倫理
第4章 過剰に生息する野生生物
第5章 地域主体の生物多様性保全
第6章 生物多様性保全と経済的手段
第7章 外来生物種の制御と管理
第8章 保護区制度の課題
著者等紹介
大沼あゆみ[オオヌマアユミ]
慶應義塾大学経済学部教授。専攻:環境経済学
栗山浩一[クリヤマコウイチ]
京都大学大学院農学研究科教授。専攻:環境経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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