出版社内容情報
国境横断的な連動リスクに対応する「共通の安全保障」の深化のために、何ができるのか。協力可能性を追究する。
内容説明
リスク管理はまたあらたなリスクを生む。国境横断的な連動リスクに対応する「共通の安全保障」の深化のために、いま何ができるのか?「コモンズ」概念を基礎に個別を超え、人間本位の安全保障とそのための協力可能性を追究する。本巻では、リスクの包括的マッピングを行った上で、金融、食料、資源、移民、感染症といった個別リスクを分析。さらに、武闘派イスラーム主義、テロ、内戦、援助、災害といったより政治性の高い現象を扱い、シリーズ最終巻としてグローバル・コモンズを耕す人々の、また、国のあり方を展望する。
目次
序論 グローバル・コモンズ―全球時代の安全保障
1 連動リスク時代の安全保障(リスクの拡散と連動にどう対応するか)
2 越境・拡散・連動するリスク(世界金融危機に国家は対応できるのか;食料安全保障;資源エネルギーの安定確保は可能か;国際人口移動時代の安全保障;感染症のグローバル・リスク)
3 介入や関与はどうあるべきか(域内政治のイスラーム化を生んだものは何か;テロの潮流と日本の対策;平和構築の政策的意義;開発援助と安全保障の連関;自然災害と安全保障)
4 グローバル・コモンズの形成に向けて(「共通の安全保障2.0」へ)
著者等紹介
遠藤乾[エンドウケン]
1966年生。北海道大学大学院法学研究科・公共政策大学院教授。国際政治、ヨーロッパ政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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