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日米安保と自衛隊

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  • サイズ B6判/ページ数 326p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000287524
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C0331

内容説明

本巻では、日米安保体制の歴史的変容を追いつつ、日米安保が当初もっていた論理と機能がいかに変化してきたかを明らかにする。また、アメリカが展開するグローバルな戦略を概観し、日本をめぐる核の傘についても考察する。そして、PKOから災害救助まで担うようになった自衛隊の現況を把握し、パワー・シフトの中でいかなる役割の変容が見込まれるのか、日本の安全保障全体の構想の中から考える。

目次

序論 パワー・シフトと日米安保体制
1 日米安保体制の変容(安保条約の論理とそのジレンマ;日米安保のグローバル化;日米外交における「米国」とは―ワシントンの可視化にむけて)
2 変わるアメリカの世界戦略(米国の安全保障戦略とアジア太平洋地域へのリバランス;「核なき世界」とアメリカの核の傘;アメリカの核不拡散秩序と日米関係)
3 自衛隊の役割を問い直す(自衛隊は国土を守れるか;抑止力と紛争回避・危機管理;九条の軍隊の可能性―PKO・緊急支援・災害対応)
4 東アジア秩序の転換へ(パワー・シフト時代の安全保障構想)

著者等紹介

遠藤誠治[エンドウセイジ]
1962年生。成蹊大学法学部教授。国際政治学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

28
自然災害や原発事故が人びとの安全を根底から脅かす(ⅴ頁)。人間の安全保障、生存権の大事さを改めて知らしめられる。オーガンスキのパワー・トランジション論:勢力均衡論に対抗して提唱。力が不均衡に配分されている方が国際関係は安定するという理論(4頁)。豊下楢彦教授:旧安保条約は日本に基地提供義務があるにもかかわらず米国には日本防衛義務がないという、米国のただ乗り条約(36頁~)。2015/07/28

coolflat

11
今までこの『シリーズ 日本の安全保障』、1、3巻と読んできたが、この2巻が一番読み応えがあった。ちなみに本の内容は、「日米安保成立の課程と天皇外交」、「日米安保のグローバル化」、「日米安保を支える人脈、いわゆる知日派について」、「アメリカの世界戦略」、「アメリカの核不拡散体制と核の傘、それに伴う日本の原子力政策(再処理政策)」、「自衛隊の役割」などだ。題名は『日米安保と自衛隊』だが、本の内容とあってないように思う。個人的には『アメリカが形成する世界秩序に日本がどう組み込まれていったか』というのが相応しい。2015/08/09

Haruka Fukuhara

4
このシリーズは結構読んだけど、結局のところ、安全保障は理念や理想は別にして究極的にゼロサムの関係で各国好き勝手なことを要求してくるので、日本も適度に我儘に適度に協調性を持って米中、および朝鮮に向き合っていくことが必要だと思った。ロシアや台湾との関係もおそらく今後より重要になっていくのだろう。2017/04/19

かじやん0514

2
率直に言って、あまり評価できない。むしろ、理論闘争にかける熱意に火がついた。2015/03/28

tamioar

0
良いシリーズ。読み続けます。2020/05/22

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