新訳 紅楼夢〈第5冊〉

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新訳 紅楼夢〈第5冊〉

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  • サイズ A5判/ページ数 464p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000286657
  • NDC分類 923.6
  • Cコード C0397

内容説明

少女達が身分を超えて睦まじく過ごした宝玉の誕生日。だがこれは楽園最後の輝きだった。夫の側室をいびり殺す王煕鳳、邪悪な大人達に死に追いやられる晴〓(ぶん)、家運の衰えを受け止めようとする探春―やがて宝釵が大観園を出て行き、宝玉の夢の世界は音を立てて崩れ始める。

著者等紹介

井波陵一[イナミリョウイチ]
1953年生。京都大学大学院文学研究科修士課程修了。京都大学人文科学研究所教授。専攻は中国文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

荒野の狼

4
紅楼夢(五)は全7冊のうちの第五冊で第62回から80回を掲載。原作者の曹雪芹(そう せっきん)によって書かれた紅楼夢は第80回までなので、本冊までが真の紅楼夢と言える。「本冊の読みどころ」として各冊全体の概要が書かれており、こちらは読後に内容を思い出すときに重宝。一方、「本冊のおもな登場人物」の2ページの紹介は、全冊で共通であり、その人物がどのような最期を迎えるかまで書かれていることがあり、不適当なもの。登場人物が多い本作なだけに、この部分は各冊ごとに作成すべきであった。本冊にも解説はない。2025/06/09

Tonex

4
普通に小説として面白く、中国雑学百科としても面白く、ヘンテコでツッコミどころ満載という意味でも極めて面白いのに、読書メーターにもAmazonにも全くレビューが書かれていない。たいていの人はだいたいこのあたりで挫折するのだろう。2014/12/24

しんすけ

2
本巻は62回から始まる。話は後半に到る訳だが、漸く佳境の感を呈す。物語は賈敬(賈赦や賈政の従兄弟)の死から始まる。だから話は、喪中を背景に進む。賈蓀の結婚(妾として尤二姐を囲う)騒ぎ。柳湘蓮の誤解からの尤三姐の凄烈な自殺。さらの賈蓀は新たに父(賈赦)からも妾を賜る。賈蓀の本妻王熙鳳はこの状態に怒るものの、表に出さず策謀を巡らす。その策謀に懸かった末、尤二姐が悲哀の自殺に追い込まれる。これらが、賈敬の喪中の最中に展開されるのだがら凄ましい。清朝期の中国社会では非常識にも観える。2015/11/19

Э0!P!

1
お屋敷は、評判の良くない側室とお付きのものたちの徒党を組んだ争いに巻き込まれて行く。大概ターゲットは、熙鳳だが、その熙鳳とて賈璉の放蕩のために涙を飲んでばかりだ。ときには、血をみる結末を迎えることも多くなく、この巻では、晴雯がその犠牲となる。相変わらず詩歌の奥ゆかしさと華やかさに風雅を感じさせる傍ら、一層毛羽立ってくる人間の生々しい卑しさが跡を立たず、源氏物語とはまた異なった露骨な偶像劇が繰り広げられている。2022/06/11

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