安丸良夫集〈4〉近代化日本の深層

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  • サイズ B6判/ページ数 385p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000285841
  • NDC分類 121.6
  • Cコード C0321

内容説明

近代転換期の精神史をいかに捉えるか。民衆思想史から「全体史としての思想史」へと展開する思索の軌跡。

目次

1 近代転換期の日本―民俗・宗教・天皇制(民俗の変容と葛藤;排仏論から国体神学へ;近代天皇像の形成)
2 近代的規律と刑罰・監獄(「監獄」の誕生)
3 転換期の政治過程(一八五〇‐七〇年代の日本―維新変革)
4 思想史像の模索(近代的社会観の形成;海保青陵の歴史的位置;日本ナショナリズムの前夜―国体論・文明・民衆)

著者等紹介

安丸良夫[ヤスマルヨシオ]
1934年生。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。一橋大学名誉教授。日本思想史

若尾政希[ワカオマサキ]
1961年生。東北大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。一橋大学大学院社会学研究科教授。日本近世史・思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬参仟縁

27
病気と死は、権力がたやすくは管理しえない根源的な否定性として人びとに襲いかかる。この恐怖にとりつかれた民衆が平穏な日常性から脱却してしまうことは、誰も阻止しえないことだった(20頁~)。民衆は生活の専門家で、その価値意識はイエの生活的な幸福、利益、歓びにある(113頁)。ベンサムのパノプティコンを応用して、151頁などに新様式の監獄・平面図がある。円形の看守所があり、一目洞視する構造。いつも見られていては休まらない。精神病になりやしないか。2015/11/04

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