出版社内容情報
幕末維新期の世直し一揆から自由民権期の様々な形の運動や激化諸事件までを対象に,著者は人びとの行動様式や意識形態に着目する独自の思想史的視角から,斬新な民衆運動論を展開した.戦後歴史学の蓄積のもっとも厚い分野の一つである運動史研究に新風を吹き込んだ一連の論考を収録.近代転換期日本の精神史的状況を描き出す.
内容説明
幕末維新期の一揆から自由民権期の諸運動まで、人びとの行動様式や意識形態から読み解く独自の民衆運動論。
目次
1 百姓一揆の思想(民衆蜂起の世界像―百姓一揆の思想史的意味)
2 変革への予兆(「世直し状況」下の民衆意識;一揆記録の世界)
3 民権期と民衆運動(民衆運動における「近代」)
4 諸運動の交錯と動態(明治一〇年代の民衆運動と近代日本;民権運動の系譜;困民党の意識過程)
解説 安丸良夫の民衆運動論―「文体」と「歴史的想像力」をめぐって
著者等紹介
安丸良夫[ヤスマルヨシオ]
1934年生。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。一橋大学名誉教授。日本思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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