災害に向きあう

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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000285452
  • NDC分類 108
  • Cコード C0310

出版社内容情報

自然災害や原発事故について,いま何を考えたらよいだろうか.東日本大震災,阪神・淡路大震災など実際の経験と,古今東西の思想を織りあわせ,震災と自然災害について読者とともに考える.高校倫理科の学習課程をふまえつつ,防災・減災教育や災害時の心のケア,科学技術論などを含む多様な観点から本文とコラムを構成する.

内容説明

災害について、いま何をどう考えたらいいのか。この別巻は、東日本大震災、阪神・淡路大震災などの実際の経験と、古今東西の思想を織りあわせながら考えていくための手引きです。

目次

1 天災と思想・宗教(災害を日本人はいかに受け止めてきたか―関東大震災の場合;災害は人間社会への警鐘か―古代中国の天災観;神はなぜ悪を許すのか―リスボン地震と弁神論・啓蒙思想;人知を超えるものにいかにして向きあうか―津波・原発;哲学)
2 震災における倫理(災害ではどんな倫理的問いが出されるのか―「津波てんでんこ」を手がかりとして;震災によってどのような心の問題が生じるのだろうか―被災者のおかれた状況と心理;災害のとき人は何をなすべきか―負い目から相互支援へ)
3 震災・原発災害からの倫理の見直し(震災は人びとの倫理意識を変化させるだろうか;原子力とどのように向きあえばよいのだろうか;安心して暮らせる社会をつくるうえで何を考えるべきだろうか―震災・原発災害からの立ち直りに向けて)

著者等紹介

直江清隆[ナオエキヨタカ]
1960年生まれ。東北大学大学院文学研究科准教授

越智貢[オチミツグ]
1951年生まれ。広島大学大学院文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

12
社会、殊に、倫理は暗記科目。こんな扱い方ではなく、考える科目として再提起していかねばならない。そのためには考えるための本となっていると思う。震災は天罰か(4頁~)。天譴論というらしい。初めて知った。内村鑑三の理論がある(7頁)。この批判は芥川龍之介、柳田国男によるとのこと。根底から考える力(11頁)。特に日本人にはこれが大事。本書は大学の先生が書いている。現場の教諭もテキストを生徒とともに創ることが真の学力を創るのではなかと思う。そのためには、レポートを書くこと。試験で記憶量を試す時代は終わっている。2013/07/18

本命@ふまにたす

0
高校倫理の内容を意識して書かれたシリーズの別巻。東日本大震災を直接の契機とした論考が含まれる。思想と実生活、実践との関連を考えるのに示唆するところが大きく、大人向けとしても読めそうな1冊。2020/07/19

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