岩波人文書セレクション
国家の退場―グローバル経済の新しい主役たち

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  • サイズ B6判/ページ数 380p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000285155
  • NDC分類 333.6
  • Cコード C0331

出版社内容情報

頻発する世界経済の混乱・危機に対する、各国政府の対応とその効果に見られるように、グローバル経済において国家の権威は明らかに衰退している。この本は、その衰退の原因を分析するとともに、国際官僚機構・超国家企業・国際カルテル・国際監査法人・マフィアなどに代表される「新しい権威」の実態を明らかにする。

内容説明

頻発する世界経済の混乱・危機に対する各国政府の対応とその効果に見られるように、グローバル経済において国民国家の権威は明らかに衰退している。この本は、その衰退の原因を分析するとともに、多国籍企業、ヘッジファンド、格付会社、国際監査法人、マフィア…などに代表される「新しい権威」の実態を明らかにする。

目次

第1部 理論的基礎(衰退しつつある国家権威;パワーのパターン;政治の限界;政治と生産;国家の現状)
第2部 経験的証拠(国家を超える権威;テレコム―コミュニケーションの管理;組織犯罪―マフィア;保険とビジネス―リスク・マネジャー;ビッグ・シックス―六大監査法人;カルテルと私的保護主義;国際機構―経済貴族)
第3部 結論(ピノキオ問題とその他の結論)

著者等紹介

ストレンジ,スーザン[ストレンジ,スーザン][Strange,Susan]
1923年生まれ。LSE(London School of Economics)卒業後、エコノミスト誌、オブザーバー紙記者、LSE教授、ヨーロッパ大学院(EUI)教授などを経て、93年よりウォーリック大学教授。1995‐96年度ISA(International Studies Association)会長。98年没

櫻井公人[サクライキミヒト]
1957年静岡県三島市生まれ。81年京都大学経済学部卒業、87年同大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。阪南大学を経て、立教大学経済学部経済政策学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yooou

7
☆☆☆★★ それにしても読みにくい本でした。経済学や国際政治学が「終わっている」ことについては今更ですが納得であります。わかった気になっていたのが大いなる幻影であったことについてはある種、敬虔な思いすらしてきます。2013/06/13

壱萬参仟縁

1
ネオ・グラムシアン(グラムシの後継者)のヘゲモニー(覇権)とは、「生産をはじめとするパワー構造、世界秩序、それら秩序の正統性を与える諸制度が重なり合い、一貫性をもっているような状態」(13-14ページ)。また、「パワーとは、諸制度に対する支配力とか力能のたんなる保持にとどまらず、結果に対する影響力によってはかられる」(94ページ)。ギルピンやコヘインの名前も出てくるので、相互依存論を想起した。「リスクは突然発生し、ただちに認識されるのに対し、信頼はゆっくり築かれ、ただちには崩れない」(145-6ページ)。2012/10/03

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