出版社内容情報
「私は人間の生き方を発掘したい.とりわけその生き方を充たしている感覚を発掘してみたい」──メキシコ・インディオのおどろくべき明晰さと美しさに満ちた世界や,インド,ブラジルの風景からつかみとった近代社会の「外部」の感覚と思考.著者はみずからの生を触媒にして
内容説明
『定本見田宗介著作集』を完成させた著者が「社会学者」としての役割から離れて全力を傾注した、真木悠介の名を刻印されたテクスト。多様な学問分野を縦横に飛翔し、幅広い領域に影響を与え続けている作品群を精選・改訂、各巻に「定本解題」を収録する決定版著作集。
目次
気流の鳴る音(「共同体」のかなたへ―コミューン構想のための比較社会学・序説;カラスの予言―人間主義の彼岸;「世界を止める」―“明晰の罠”からの解放 ほか)
旅のノートから(骨とまぼろし(メキシコ)
ファベーラの薔薇(ブラジル)
時間のない大陸(インド))
交響するコミューン(彩色の精神と脱色の精神―近代合理主義の逆説;色即是空と空即是色―透徹の極の転回;生きることと所有すること―コミューン主義とはなにか ほか)