内容説明
エジプトを中心として中東地域に大きな影響力を有する、ムスリム同胞団。その創設者の論文・講演を集成。上巻では、「我々の教宣」「ジハード論」など11篇を収載。
目次
第1章 我々の教宣
第2章 我々は人びとを何へ呼びかけるのか
第3章 光へ向かって
第4章 青年へ
第5章 クルアーンの旗下にあるムスリム同胞団
第6章 新たな局面における我々の教宣
第7章 昨日と今日の間で
第8章 イスラーム体制の下における我々の問題
第9章 統治制度
第10章 経済制度
第11章 ジハード論
著者等紹介
北澤義之[キタザワヨシユキ]
1956年、岩手県生まれ。京都産業大学外国語学部教授。東京外国語大学修士(国際学)。専攻は、中東地域研究、現代ヨルダン政治、アラブナショナリズム、アラブ連盟
高岡豊[タカオカユタカ]
1975年、新潟県生まれ。公益財団法人中東調査会上席研究員。上智大学博士(地域研究)。専攻は、シリアの政治・社会、イスラーム過激派の動向
横田貴之[ヨコタタカユキ]
1971年、京都府生まれ。日本大学国際関係学部准教授。京都大学博士(地域研究)。専攻は、中東地域研究、現代エジプト政治、イスラーム主義運動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ドウ
3
アラブ諸国に存在するムスリム同胞団の創始者ハサン・アル=バンナーの書簡や演説原稿を収録した本の上巻。国家の枠内でのムスリムの覚醒と行動主義(としてのジハード論)を呼びかけ(彼らなりの言葉でいうダアワ)、実践を求める。今のところは私の立てた問いとは離れたレベルの議論。ところどころ文脈を把握しきれない文章なのは何故?例えば第1章の「2つの柱」が何を指しているのかが不明、など。でもこれが日本語で読めるのは貴重なので、過激派だけ見てイスラームおよびイスラーム主義運動を語ろうとする方々はこれを読みましょう。2016/07/06