内容説明
映画の作者とは誰か。監督の役割とは何か。俳優はどのようにして時代の神話を築き上げるのか。日本映画の伝統と前衛をここに見つめなおす。
目次
総論1 映画は監督のものである。そうでなければならない。
小津安二郎は何を語ったのか
田坂具隆・愚直の新生―ある戦争映画作家の戦後
堕胎の追憶溝口健二の「好色一代女」とGHQの検閲
デスパレートな存在形態/男優・三島由紀夫試論
映像作家としての勝新太郎論
総論2 俳優とスターをめぐる簡単なノート
映画女優の誕生―あるいはナナの物語
二人の歌舞伎役者―彼等は映画でどう演じたか
女優三益愛子と母もの映画
「横顔の君」佐田啓二
著者等紹介
四方田犬彦[ヨモタイヌヒコ]
1953年兵庫県生まれ。東京大学人文系大学院博士課程修了。明治学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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