内容説明
在日朝鮮人、同性愛者、被差別部落の人々…、不当に差別され、社会の周縁に生きることを強いられてきた人々を前に、日本映画は何をしてきたのか。
目次
総論 あなたに似た人
戦前期における子どもの表象の探究
「老い」が映す時代の刻印
復員兵という名の「怪人」―戦後の“恐怖”映画におけるジェンダーをめぐって
日本クィア映画論序説―大島渚『戦場のメリークリマス』を光源として
朝鮮人と中国人のステレオタイプはいかに形成されたか
今井正と朝鮮
松田優作の「普通」と不自然―『ア・ホーマンス』から見えるもの
アリラン特攻兵―記憶の戦争を上映する
差別の映画的表象
日本映画とやくざ、あるいは「不良性感度映画」の時代
著者等紹介
四方田犬彦[ヨモタイヌヒコ]
1953年兵庫県生まれ。東京大学人文系大学院博士課程修了。明治学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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