戦争の経験を問う<br> 東南アジア占領と日本人―帝国・日本の解体

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戦争の経験を問う
東南アジア占領と日本人―帝国・日本の解体

  • 中野 聡【著】
  • 価格 ¥3,080(本体¥2,800)
  • 岩波書店(2012/07発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 352,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000283755
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0321

出版社内容情報

アジア・太平洋戦争で「南方占領」にかかわった160万人もの「日本人」の経験は日本に何をもたらしたのか――占領にともなう「他者」との出会いとそこで露わになった矛盾や限界は「大日本帝国」に変化を迫り,その解体を促進することにもなった.占領に従事した人々の「語り」や「回想」を通して,戦後に忘却された占領経験の意味を問う.

内容説明

「南方占領」にかかわった「日本人」の経験は日本に何をもたらしたのか―占領にともなう「他者」との出会いとそこで露わになった矛盾や限界は「大日本帝国」に変化を迫り、その解体を促進することにもなった。占領に従事した人々の「語り」や「回想」を通して、戦後に忘却された占領経験の意味を問う。

目次

序章 歴史経験としての東南アジア占領
第1章 大本営参謀たちの南方問題(日中戦争の出口としての南方;好機南進論と受け身の南進論;大本営の東南アジア占領構想)
第2章 東南アジア占領・言説と実像(南方攻略作戦;南方軍政の始動―宥和と圧制)
第3章 大東亜共栄圏・欲望と現実(軍事的植民地主義の限界;圧制の限界―人見潤介のフィリピン体験)
第4章 「独立」と独立のあいだ(「独立」付与をめぐる相克;立ち上がる政治的主体)
第5章 帝国・日本の解体と東南アジア(終焉に向かう戦局とアジアのナショナリズム;学びの場としての東南アジア占領)

著者等紹介

中野聡[ナカノサトシ]
1959年生。一橋大学法学部卒業、同大学大学院社会学研究科後期博士課程修了。社会学博士。現在、一橋大学大学院社会科学研究科教授。国際関係史(米比日関係史)。著書に『フィリピン独立問題史―独立法問題をめぐる米比関係史の研究(1929‐46年)』(龍渓書舎、1997年、アメリカ学会清水博賞)、『歴史経験としてのアメリカ帝国―米比関係史の群像』(岩波書店、2007年、大平正芳記念賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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nnpusnsn1945

41
大東亜共栄圏について、軍政に関与した軍人、文化人、東南アジア各国指導者から解説されている。解放の題目とは裏腹に、場当たり的な政策でしかなく、破局に至ったのが事実ではあるが、宣撫工作や、東南アジアの指導者たちの実像を見ていくと面白い。大東亜共栄圏が日本側がアジア解放よりも、大日本帝国からの解放という逆説的な結果になったとする著者の意見は面白い。対する各国指導者も実現はしなかったが、曲がりなりにも独立を希求し、東条英機首相に抗議する一幕もみられたようである。2023/02/27

Rion

2
軍部側では南方進出を「資源獲得のため」として徹していたにも関わらず、日本国内では「東亜解放」「聖戦」の理念として受け止められていたズレは注目すべきだろう。軍部内でも「大東亜戦争」を「大東亜共栄圏設立」を目的にするのか、「資源獲得」を目的とするのか対立していた事実も興味深い。井伏鱒二、三木清などの文化人が「宣伝部隊」として東南アジアに送られていた事実を初めて知った。2015/10/15

カラコムル711

2
日本の大東亜共栄圏の実態を実証的に描写。理念的(ある意味まやかしの)共栄圏構想と、必要としての資源強奪の矛盾、本音は資源強奪、建て前は共栄圏ということ。新鮮なのは、東南アジアにおける英蘭の植民地経営の水準の高さである。現地の日本人は一応に劣等感を感じた。資金も頭脳も貧困な日本の支配者。 また、いわゆる日本の傀儡といわれた共栄圏諸国の首脳が、実は根性のある抵抗者であること、東條など指導者として足下にもおよばない人たちだったことを知ることが出来た、本年読んだ本で一番の収穫。 2014/02/09

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