新・日本文壇史〈第10巻〉日本文学から世界文学へ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 348,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000283700
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0395

出版社内容情報

戦後は間もなく70年,じつに多彩な文学作品が生み出されてきた.遠藤周作ら「第三の新人」,安部公房・開高健・大江健三郎,「内向の世代」の古井由吉らの時代を経て,三島由紀夫・川端康成の死によって文壇は終焉した.そして,世界文学となった村上春樹ワールドへ.総索引・総目次を付す.

内容説明

戦後は間もなく七十年、じつに多彩な文学作品が生みだされてきた。この間に、日本の近代文学が抱えていた「私」「家」「性」「神」「戦争」「革命」「存在」「歴史」などの重苦しいテーマはことごとく書かれてしまった。丹羽文雄・舟橋聖一らによる文壇隆盛の時代から、島尾敏雄・吉行淳之介ら「第三の新人」、古井由吉・阿部昭ら「内向の世代」、安部公房、開高健、大江健三郎、遠藤周作、大庭みな子、そして昭和文壇を支えた三島由紀夫・川端康成らの死による文壇の終焉を経て、世界で読まれている村上春樹までの文学世界に迫る。付・総索引、総目次。

目次

第60章 「私」と官能―尾崎一雄、丹羽文雄、舟橋聖一
第61章 三島由紀夫と川端康成の死
第62章 滅形の人―開高健
第63章 世界に向かって立つ大庭みな子
第64章 苦しむ妻・性の光と闇、そして家族―第三の新人島尾敏雄、庄野潤三、吉行淳之介、安岡章太郎、小島信夫、三浦朱門
第65章 一九七〇年以後の文壇―「内向の世代」を中心に
第66章 踏絵を踏んでよい―遠藤周作
第67章 大いなる文学の前衛―安部公房
第68章 開かれた世界へ―大江健三郎
第69章 村上春樹の冒険

著者等紹介

川西政明[カワニシマサアキ]
1941年大阪府生まれ。中央大学卒業。文芸評論家。足かけ40年間筆一本の評論活動を続けてきた。著書に『わが幻の国』(講談社、平林たい子文学賞)、『武田泰淳伝』(講談社、伊藤整文学賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

O. M.

1
明治以降の日本の文豪たちの実生活を描いたシリーズ10巻目。本巻では、戦後の三島由紀夫、遠藤周作、阿部公房、大江健三郎、村上春樹などを取り上げており、新・日本文壇史は本巻で完結。全10巻を通して、(1)明治~昭和の日本文壇がいかに閉じた狭い世界だったか、(2)実体験を小説化した「私小説」を描くために、明治~昭和の文豪たちはいかに破天荒な人生を送ったか、(3)それと比べて平成の小説家はなんと優等生であるか、という感想を持ちました。また当たり前ですが、文学にも社会情勢の影響を受けた流行廃りがあるということです。2013/05/13

アンコ椿

0
このシリーズ、全巻読破。2013/06/19

悸村成一

0
読了-7冊め。図書館本。2025/04/04

原玉幸子

0
シリーズ最終巻感想へ(◎2015年・夏)2019/12/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6495131
  • ご注意事項

最近チェックした商品