新・日本文壇史〈6〉文士の戦争、日本とアジア

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  • サイズ B6判/ページ数 307,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000283663
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0395

出版社内容情報

満洲事変に始まるアジア太平洋戦争の時代――1930年代から40年代にかけて,多くの文学者が戦地に動員された.武田泰淳・火野葦平・宮柊二・田村泰次郎らの中国戦線での足跡をたどる一方,上海で生まれ長崎で被爆した林京子をはじめ原民喜・井伏鱒二・安西冬衛・高見順ら戦争の時代を生き抜いた文学者の実像を探る.

内容説明

満州事変に始まるアジア太平洋戦争の時代―一九三〇年代から四〇年代にかけて、多くの文学者が戦地に動員された。武田泰淳・火野葦平・宮柊二・田村泰次郎らの中国戦線、高見順・野間宏・阿部知二・加藤道夫らの南方戦線での足跡を克明にたどる。また、当時「外地」といわれた中国でこの時代を過した林京子・清岡卓行・三木卓・加藤幸子らの少年・少女時代の体験と後の文学活動の関連を探り、「ヒロシマ・ナガサキ」の悲劇が生みだした井伏鱒二・原民喜らの原爆文学に及ぶ。

目次

第31章 火野葦平の戦場
第32章 山西省の戦闘 田村泰次郎、洲之内徹、宮柊二
第33章 武田泰淳と安徽省のK村
第34章 文士とアジア
第35章 少年少女たちの外地―大連・新京・北京・ソロン
第36章 上海の路地と長崎の道
第37章 「一つの嘆き」と「無数の嘆き」
第38章 井伏鱒二と広島

著者等紹介

川西政明[カワニシマサアキ]
1941年大阪府生まれ。中央大学卒業。文芸評論家。足かけ40年間筆一本の評論活動を続けてきた。著書に、『わが幻の国』(講談社、平林たい子文学賞)、『武田泰淳伝』(講談社、伊藤整文学賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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原玉幸子

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良く聞くエピソードも丹念に史実を辿ると違うものが見えて来る事例として、中原中也の奥さんの小林秀雄への鞍替えや、川端康成が男色であったことは興味深いものでしたし、小林多喜二の虐殺され方等を改めて知りました。近代では大江健三郎と村上春樹を取り上げていましたが、何より、閉鎖的且つ互助的な日本の文壇というものが消失したのは良いことでは。今後は個別の良質な文学議論に進むことを祈念します。(◎2015年・夏) 2019/12/19

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