出版社内容情報
教育には子ども、親、教師、政治、行政、地域、市場等々、数多くのアクターが、しばしば対立と葛藤をはらみながら複雑に関わり合う。変動する社会のなか、誰のどのような自由が考慮され議論されねばならないかを探る。
内容説明
教育には数多くのアクターが、しばしば対立と葛藤をはらみながら複雑に関わり合う。教育の自由とは、他の誰かの自由を制約することでもあるからだ。対立軸が不明確になり、流動化した社会のなか、教育において誰のどのような自由が考慮され、議論されなければならないのかを考える。
目次
対論 せめぎあう「教える」「学ぶ」「育てる」
1 考察市場・機会・選択(教育の公共性と準市場―多様な個人のために機会を創造すること;教育・子育てにおける選択の自由の地位)
2 問題状況対立・葛藤する自由(自由を/自由に育てる―「教育の私事化」と公共性の隘路;教師の教育の自由と親・住民・行政;教師の「教育の自由」と子どもの思想・良心の自由)
3 構想教育の自由の条件(「シティズンシップ/教育」の欲望を組みかえる―拡散する(教育)と空洞化する社会権
社会変動と「教育における自由」)
著者等紹介
広田照幸[ヒロタテルユキ]
1959年生。日本大学教育社会学・教育史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。