出版社内容情報
一九二〇年代に始まる「上からの革命」は、資本主義に対抗する新しい秩序構築の画期となった。文明としてのスターリニズムを生み出した、自然と人間社会のトータルな変革プロジェクトの実態と、その世界的インパクトを描く。
内容説明
一国社会主義のもとで近代化をはかるソ連邦が生み出した文明とは。工業化と集団化、大テロル、死活をかけた大祖国戦争、社会の実態と周辺世界へのインパクトを描き出す。
目次
総説 スターリン体制の確立と膨張
1 社会主義的近代化(社会主義的工業化―理念・実績・評価;農業集団化―コルホーズ体制下の農民と市場;国民意識の形成―ソ連国家の発展と自国史像の構築)
2 統治のメカニズム(スターリン独裁下の社会と個人;テロルと民主主義;大祖国戦争と戦後スターリニズム―思考の源泉、展開と生成論理)
3 国境を越えるスターリニズム(コミンテルンから中国革命・中ソ対立へ;スターリンと石原莞爾―満ソ国境をめぐる攻防;日ソ戦争;ソ連による東欧「解放」と「人民民主主義」)
著者等紹介
松戸清裕[マツドキヨヒロ]
1967年生。北海学園大学法学部教授。ソ連史
浅岡善治[アサオカゼンジ]
1972年生。東北大学大学院文学研究科准教授。ロシア近現代史
池田嘉郎[イケダヨシロウ]
1971年生。東京大学大学院人文社会系研究科准教授。ロシア近現代史
宇山智彦[ウヤマトモヒコ]
1967年生。北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授。中央ユーラシア近現代史
中嶋毅[ナカシマタケシ]
1960年生。首都大学東京大学院人文科学研究科教授。ロシア近現代史、在外ロシア史
松井康浩[マツイヤスヒロ]
1960年生。九州大学大学院比較社会文化研究院教授。政治社会史、国際関係論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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