内容説明
相次ぐ政党の離合集散、熾烈な権力闘争の果てに25年間に延べ18人もの首相が目まぐるしく交代した平成期の日本政治。どこでどう間違えたのか。政治記者歴32年の著者が、政治家たちの肉声を記録した膨大なメモなどの取材記録を駆使して、徹底検証するシリーズ。志半ばで首相小渕恵三が急逝し、続く森喜朗内閣は不人気で退陣に追い込まれた。自民党が危機に直面するなかで、政権の座に就いたのは小泉純一郎だった。5年5カ月に及んだ小泉内閣の斬新な政治スタイルは、これまでの自民党のみならず、日本社会の姿をも変えた。橋本派を標的とした政敵潰し、貧困や格差を生んだ構造改革、過激なワンフレーズによる世論誘導など、政権の軌跡と功罪を振り返る。
目次
第9章 突然終わった最後の経世会政権―小渕恵三内閣(「凡人、軍人、変人」三巴の戦い;「冷めたピザ」からの大逆転 ほか)
第10章 「五人組」が生んだ短命政権―森喜朗内閣(「神の国」解散;加藤の乱 ほか)
第11章 自民党をぶっ壊す異形の政権―小泉純一郎内閣(前期)(劇場型政治の幕開け;「抵抗勢力」への末挑戦状 ほか)
第12章 熟議なき自衛隊海外派遣―小泉純一郎内閣(中期)(「小泉ワンマン内閣」の足場固め;ブッシュとともに ほか)
第13章 禁じ手使った「刺客選挙」―小泉純一郎内閣(後期)(攻防・郵政民営化;真夏の「関ヶ原」 ほか)
著者等紹介
後藤謙次[ゴトウケンジ]
1949年生まれ。1973年早稲田大学法学部卒業。同年共同通信社入社。自民党クラブキャップ、首相官邸クラブキャップ、政治部長、論説副委員長、編集局長を歴任。現在はフリーの政治ジャーナリストとして活躍。共同通信客員論説委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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