出版社内容情報
長編から短編まで、たくさんの小説を著した井上ひさし。本を愛し、豊富な読書量で知られ、文学をめぐるエッセイ・批評も数多く遺しました。本書は小説をテーマに、創作の原点である山形小松・仙台の思い出、文庫解説、作家との幅広い交友、自作について綴る「作者のことば」など、著書未収録のエッセイを選び抜いて収めます。
内容説明
多彩な創作活動を繰り広げ、多くの著書を遺した井上ひさし。でも、新聞・雑誌等で好評を得ながら、まだ著書に収められていない作品が多数あるのです。その中からエッセイを選び抜き、テーマ別の三冊に編みました。これぞ鉱脈から発掘された「お宝エッセイ」。井上ひさしは小説を「書く」「読む」の両方に情熱を注ぎました。本書には、創作の原点である山形小松・仙台のこと、書評・文庫解説、同時代の作家との交友、自作に関する「作者のことば」などを収録。稀代の作家は、どのように書き、どのように読んだのか。「小説」と向き合う、真摯な姿勢が明らかになります。
目次
1 来し方(故郷小松;仙台;仙台文学館館長として)
2 とことん本の虫(解説(フィリップ・ロス著『素晴らしいアメリカ野球』)
柳田国男への挨拶(柳田国男著『不幸なる芸術・笑の本願』解説)
「FARCEに就て」について
つめくさの道しるべ(宮沢賢治著『注文の多い料理店』解説)
彼のやりたかったことのリスト
セントルイス・カレーライス・ブルース―解説にかえて(『新・ちくま文学の森11 ごちそう帳』)
文学的悪戯(『新・ちくま文学の森16 心にのこった話』解説)
ジェラール・ヴァルテル『レーニン伝』(達人が選んだ「もう一度読みたい」一冊)
「太鼓」の音が近づいてくる)
3 交友録(先達を仰いで;ライヴァルにして友人;後進へ)
4 自作を語る(作者のことば;自作をめぐって)
著者等紹介
井上ひさし[イノウエヒサシ]
1934‐2010年。山形県東置賜郡小松町(現・川西町)に生れる。上智大学外国語学部フランス語科卒業。放送作家などを経て、作家・劇作家となる。1972年、『手鎖心中』で直木賞受賞。小説・戯曲・エッセイなど幅広い作品を発表する傍ら、「九条の会」呼びかけ人、日本ペンクラブ会長、仙台文学館館長などを務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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