内容説明
手工業や建築、絵画、音楽など、さまざまな分野に関する専門技能・技術には、弥生・古墳時代以来継承され発展したもの、六世紀以降に伝来し受容されたもの、新来の技術により再編されたものがある。近年の考古学的成果を活かして、それらの系譜や担い手の具体的な姿、また律令制下における専門技能・技術の編成過程を明らかにする。
目次
専門技能と技術 総説
絵画と画師
石造物と石工
金属器の受容―唐代金属器の入手と模倣生産
仏師の世界
木工と寺工―古代建築技術確立の前後
織物と紡織
音楽と舞
特論 施釉陶器―その変遷と特質
特論 埴輪―場から群像に迫る