出版社内容情報
永井荷風は全ての人が快適な住居に暮らし、シンプルで美しい人生を過ごすことを目指した。彼の個人主義がそうした公的な視野をはらむことに注目し、ユニークな「生活革命」を照射する。読書案内「荷風文学への小径」を付す。
内容説明
永井荷風(一八七九‐一九五九)は身分階層にかかわらず、すべての人が快適な住居に暮らし、シンプルで美しい人生を過ごすことを目指した。著者は、荷風の個人主義がそうした公的な視野をはらむことに注目し、女性の自立、個と孤の生活詩、荷風の庭、老いと死の意識という四つの視角から彼のユニークな「生活革命」を照射する。読書案内「荷風文学への小径」を付す。
目次
第1章 女性の自立の物語(永井荷風の人と作品;“荷風”のはじまり ほか)
第2章 個と孤の生活詩(二度の結婚と離婚―新橋名妓・八重次との結婚革命;『妾宅』とウィリアム・モリスの生活芸術思想 ほか)
第3章 荷風の庭(初期小説における花園;アルカディアとしての庭の詩の影響 ほか)
第4章 老いと死の意識(永井荷風における老いの原点―理想の老人像;柳田国男と永井荷風 ほか)
巻末付録 “荷風文学への小径”永井荷風生誕百三十年記念荷風随筆セレクト13(客子暴言;矢はずぐさ ほか)
著者等紹介
持田叙子[モチダノブコ]
1959年生まれ。慶應義塾大学大学院修士課程修了、国学院大学大学院博士課程単位取得退学。近代文学研究者。1995年より2000年まで『折口信夫全集』(中央公論新社)の編集に携わる。著書に『荷風へ、ようこそ』(慶應義塾大学出版会、2009年。第31回サントリー学芸賞〔社会・風俗部門〕受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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志波昌明
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