出版社内容情報
世界各地で恐竜や太古の哺乳類の化石発掘を行う研究者が古生物学の魅力を語ります。「化石ハンター」アンドリュースの探検のエピソード、「卵泥棒」と名付けられたオビラプトル、硬いよろいで覆われたピナコサウルス、史上最大の陸生肉食哺乳類アンドリューサルクスなど絶滅動物の姿や進化をわかりやすく解説します。
内容説明
古生物学者のゆり先生が、伝説の「化石ハンター」の探検の足跡をたどりながら、化石発掘の魅力を語ります。絶滅した恐竜や太古の哺乳類はどんな姿をしていたのでしょうか?ゆり先生と一緒に化石のヒミツをさぐっていきましょう!
目次
1 化石ハンター(100年前、「恐竜は卵から」証明;研究は探検のためのパスポート ほか)
2 化石発掘(もろい骨を掘り出す工夫;スマホもナビもない砂漠の旅 ほか)
3 恐竜(乾燥したゴビ砂漠にぴったり!?“プロトケラトプス”;「卵泥棒」のぬれぎぬ“オビラプトルの受難” ほか)
4 化石哺乳類(シャベルのような広い下あご“ゾウの仲間 プラティベロドン”;3本指のウマ?“草原に広がったヒッパリオン” ほか)
著者等紹介
木村由莉[キムラユリ]
国立科学博物館地学研究部研究主幹。早稲田大学教育学部卒。アメリカ・サザンメソジスト大学で博士号。2015年から現職。専門は哺乳類化石(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みや
15
世界各地で発掘を行う女性研究者が中学生向けに魅力を語る指南書。著者が女性だからこそ「女の子も恐竜が好きでいいし、古生物学者になれる」と語るのは説得力があって良かった。これからもっとピンクの恐竜柄が増えてほしい。有名な化石ハンターであるアンドリュースの伝記や他の博士の恐竜発掘秘話を読むと、チームワークが何より大切だと分かる。場所と時間を超越した多くの人の労力と熱意によって、たった一つの真実が見つかる奇跡は大変美しかった。博物館の掃除夫から館長になったアンドリュースのサクセスストーリーも映画みたいで夢がある。2023/09/18
もだんたいむす
2
男女とか、力の強さは関係なく恐竜学者にはなれるけど、協調性が無かったり、砂埃など不衛生な環境が嫌いだったりする人は恐竜学者にはなれませんということか。前半は昔の恐竜の発掘の話で、後半は恐竜や哺乳類の化石の話。全体的に軽めに読めた。2025/07/11
dokuni_san
2
恐竜に限らず古い哺乳類についての記述も多い入門書。骨を見に行きたくなった。2023/08/12
Eri
1
娘小6図書館。 化石ハンター展とテレビ番組で見た、アンドリュース氏のことがたくさん出てきて面白い。 恐竜だけでなく、絶滅哺乳類のことも載っているので、また違った見地を得られる本だった。 「女の子が恐竜や化石を好きだっていい」の声に励まされる女子も多いのではないかしら。 中学生〜向けなので、カラーではなく写真も図も小さいのが残念。周囲を縁取るよりも字を大きくしてほしかったかな。2024/09/24