出版社内容情報
暴力をコントロールする手段として社会に深く根差してきた戦争は、殺戮や貧困など様々な悲劇を生み出すと共に、自由・平等・豊かさなどの普遍的価値の誕生にも関わってきた。従来の戦争のあり方が大きく変わりつつあるいま、戦時/平時を問わず社会のなかに遍在する戦争や軍事に対抗するための理論的な構図を提示する。
内容説明
暴力をコントロールする手段として社会に深く根差してきた戦争は、殺戮や貧困など様々な悲劇を生み出すとともに、自由・平等・豊かさなどの普遍的価値の誕生にも関わってきた。従来の戦争のあり方が大きく変わりつつあるいま、戦時/平時を問わず社会のなかに遍在する戦争や軍事に対抗するための理論的な構図を提示する。
目次
総説 「戦争と社会」、「軍事と社会」をめぐる問い
第1部 戦争・軍事への問い(兵になり兵に死す―学徒兵の精神構造をめぐる一考察;戦争と暴力―戦時性暴力と軍事化されたジェンダー秩序;戦争と国家―総力戦が生んだ強力でリベラルな国民国家;戦争と文化―戦後ドイツの子ども文化に日本を照らして;戦争と責任―歴史的不正義と主体性)
第2部 冷戦から「新しい戦争」へ(「国家に抗する戦争」と「新しい戦争」―文化人類学からのアプローチ;平和構築と軍事―「救援」と暴力のマネジメント;反暴力の現在―ポスト冷戦・「新しい戦争」・ネオリベラリズムのなかの日本の反戦・平和運動;情報社会と「人間」の戦争)
著者等紹介
蘭信三[アララギシンゾウ]
1954年生。大和大学社会学部教授。歴史社会学、戦争社会学
石原俊[イシハラシュン]
1974年生。明治学院大学社会学部教授。歴史社会学、島嶼社会論
一ノ瀬俊也[イチノセトシヤ]
1971年生。埼玉大学教養学部教授。日本近代軍事史・社会史
佐藤文香[サトウフミカ]
1972年生。一橋大学大学院社会学研究科教授。ジェンダー研究、軍事・戦争とジェンダーの社会学
西村明[ニシムラアキラ]
1973年生。東京大学大学院人文社会系研究科准教授。宗教学・文化資源学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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