ポストモダン・ブックス
フーコーとクイア理論

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  • サイズ B6判/ページ数 103p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000270724
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0310

出版社内容情報

同性愛者への侮蔑語だったクイアがいま自称として誇らかに使われている.異性愛の規範性に異議を突きつける理論や運動とフーコーの思想はどう関わるのか.性やアイデンティティの理解を問い直す知的営みの系譜をたどる.

内容説明

同性愛者に対する侮蔑語だった「クイア」が今、ゲイやレズビアンを自称していた人々によって誇らかに使われている。「規範としての異性愛」に対して厳しく異議を突きつける理論や運動の展開に、フーコーの思想はどう関わってきたのか。われわれのもつジェンダーやアイデンティティの理解を問い直す知の営みの系譜をたどる。

著者等紹介

スパーゴ,タムシン[スパーゴ,タムシン][Spargo,Tamsin]
リヴァプール・ジョン・モーズ大学助教授。英文学・文化史

吉村育子[ヨシムライクコ]
1938年生まれ。神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。関西学院大学非常勤講師。アメリカ文学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あまん

3
フーコーの使用している「ゲイ」という言説は、lgbtq+におけるゲイの意味とはあまりにもかけ離れたものであるということはきちんと知られているのだろうか。これは、全人類が自らの人生をより豊かにする考え方なはずだ。「懸命にゲイになるべきである」とはよく言ったものだ。2023/04/22

right27

1
フーコーをそのまま読むことに弱気になっているのである意味逃げみたいな感じで読んだけどバトラーとフーコーをある程度知ってないと到底噛み砕けない内容にはなっていた。とりあえずフーコーとセジウィックを読むところからはじめたい。最後についてた法哲学者の土屋恵一郎によるエッセイみたいな文章のなかで、土屋恵一郎が思いっきり特定の学会をディスっててちょっと笑ってしまった。2019/04/06

nappyon

1
クイアという言葉は、現在使われているような形で用いられるようになるまでどのような道のりを辿ってきたのか。そしてその用いられ方はどのように変化しつつあるのか。フーコーの理論が、アイデンティティやセクシュアリティの問題を論じる時にどのように用いられたか。同性愛と異性愛の認識の差異をクイア・スタディーズはどのように分析したか、など…。簡潔にまとめられているけれど、読書案内に書かれているように議論の中身をある程度知っていないと読めない気がします。難しかった…2013/03/01

抹茶ケーキ

0
入門書と見せかけた専門書。コンパクトさがあだになって導入が短いので、予備知識がかなりないと全く話に着いていけない。とりあえずクィア理論は理論と呼ばれてはいるが一個の理論体系ではないということがわかった。2015/09/29

あみだ

0
我々のアイデンティティはジェンダー規範の中で行動していく過程で形成されるという「行為遂行」の考え方はなるほどなと思った。日本は同性愛をイロモノとして受け止める空気感は強いし、キリスト教規範でもないのにホモフォビアが蔓延しているなー。ストーレートかゲイか?っていうのを凄く重大な問題のようにしている我々の態度は、確かに変かも、と改めて思う。2014/10/21

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