和歌が書かれるとき

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  • サイズ A5判/ページ数 245p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000270670
  • NDC分類 911.108
  • Cコード C0395

内容説明

文字で書かれるようになったことで、和歌の文芸としての質は激変した。書くことの呪術性、表記の戯れ、能書の誕生、商品としての書蹟など、歌を「書く」という行為は思いがけない発展を遂げ、時代のなかで多様な意味を獲得していった。書道史・美術史研究の成果とも連携しつつ、和歌における書記の諸相を多角的に分析する。

目次

序論 声から紙へ―和歌の宿る場所
1 和歌を書くこと(紀貫之の仮名文―偽装の日本語音;書くことの呪術;高野切の江戸)
2 和歌を書く人々(藤原定家の書の周辺;明恵の自筆草稿を読む;能書の家)
3 元永本古今集を読む(元永本の美学;浮動するテクスト;表記の戯れ)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gorgeanalogue

4
全体を通読し直し。書かれる様相によって詩は変質する。元永本古今集のように美的な価値を新たに得ることもあるし、呪術的な価値を帯びることもある。全体的に興味深いことばかりだが、書きぶり・書式とテキストとの緊張関係を主題に論じたものがあるとよかったなあ。2021/01/10

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