新世界事情
ユーラシアの地政学―ソ連崩壊後のロシア・中央アジア

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  • サイズ B6判/ページ数 168,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000270236
  • NDC分類 312.38
  • Cコード C0331

出版社内容情報

米・中・露・欧州の野望が蠢く巨大なチェス盤・ユーラシア大陸.ソ連崩壊と9.11テロを受けて液状化する世界情勢の中,ユーラシア南部に広がる軟らかな腹で,天然資源をめぐるグレートゲームが始まる.ロシアはどこに向うのか.

内容説明

ソ連崩壊から9.11同時多発テロ後のアフガン戦争・イラク戦争へ。ソ連周辺地域で吹き荒れるイスラム原理主義運動の嵐、カスピ海周辺の石油・天然ガス資源獲得をめぐる攻防。ユーラシアはいま、米中露三大国の覇権を賭けた巨大なチェス盤と化しつつある。そこに浮上してくる旧い帝国の記憶による統合の力学と、それに抗うかのような民族と宗教による分断の力学。ユーラシアに隣接する日本が採るべき立場とは。

目次

はじめに ユーラシアについて
第1章 イスラム原理主義の嵐
第2章 ユーラシアをめぐる米中露の確執
第3章 いくつもの中央アジア
第4章 どこへ向かうロシア
第5章 ソ連はなぜ崩壊したのか
第6章 石油・天然ガスをめぐる地政学
おわりに 日本とユーラシア

著者等紹介

石郷岡建[イシゴオカケン]
1947年生れ。早稲田大学文学部中退、モスクワ大学物理学部天文学科卒業後、毎日新聞社に入社、横浜支局配属、東京本社社会部・外信部・カイロ支局中東特派員・ハラレ支局アフリカ特派員・東京本社外信部・ウィーン支局東欧特派員・モスクワ支局ソ連特派員・東京本社外信部デスク・モスクワ支局ロシア特派員・東京本社外信部編集委員を経て、現在、東京本社専門編集委員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新平

2
クリミア半島は、歴史的にはウクライナとはほとんど縁が無いそうな。「1991年のわずか数日間で、ロシアが黒海に進出するために払った2世紀(八回の露土戦争)に渡る努力と犠牲が灰燼に帰した。」とソルジェニツィンが嘆いたとか。(P83)10年前の本だが、国民国家の枠に入りきらない民族に宗教がからんでカオスな中央アジアの状況のイメージがつかめる。2014/03/18

夢仙人

1
中央アジアの動向に常に関心を持つ必要性を教えてくれる。2015/03/07

sun

1
2004年の本。主にソ連崩壊前後のこの地域の事が概観できる。マスコミは歪んでいるので、この程度の本を何冊か読むと参考になる。ただし著者は新聞記者ではある。2014/11/22

uju

0
特に議論がなされているわけでもないが、語り口が軽く読みやすい。 ソ連崩壊以降の中央アジアについて概説されており、なんとなくの見取り図を頭に描くことはできた。こういう本ジャーナリストさんの書いた本にありがちだけど、学術的な精緻さこそないものの、早く出せるし情報源として悪くないのかもしれない。2012/06/23

DIVERmope

0
地政学とあるが、著者は学者ではなく新聞記者であり、その内容は新聞記者らしくユーラシアという土地の大まかな情勢を広く浅く述べたものであり、当たり障りの無いもの。地政「学」とは違うものであると感じる。とはいえ、ユーラシアという大きな土地に深く突っ込むには本が何冊あっても足りないので、172ページという小規模な本ならば仕方が無いのかもしれない。ユーラシアという土地に興味がある人にはいい突破口になるかもしれないが、ある程度知識のある人間が読むと物足りないだろう。2011/12/26

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