出版社内容情報
著者が大学に進学した1960年代前半期には,理工系ブームが最高潮に達していた.時流に逆らって著者が経済学を専攻するに至ったのは,比較的早熟な読書体験が社会科学への関心を駆り立てたからであった.経済学の移り変わりは激しい.40年間にわたる経済学遍歴を物語ることにより,経済学を学ぶことの意味と意義を読者に伝える.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
14
小学校入学前に、既に佐和教授は小3程度の読書力(3頁)。 早熟のエリートといえよう。 若者の活字=読書ばなれが、空想力の低下を招くと危惧を抱く(10頁)。 確かに、岩波文庫とか古典によって当時を想像するケースもあるが、 なかなか異質なものへの関心の湧かない。 『ヴェニスの商人』は学芸会で演じ、 『三四郎』は東大受験の動機という(18頁)。 入試以外の勉強、読書や議論をどれだけするのかが、人の教養レベルを決める(39頁)。 学校を出たら、是非、僕の読書会にご参加を! 2014/04/04
Wisdom
1
経済学うんぬんというより完全に自伝だけど、なんか気になって借りてしまった。筆者は大変優秀なようで、とても同じ道は歩めそうにない(笑)2014/04/03