出版社内容情報
第1次インティファーダから15年,パレスチナに通いつめ,パレスチナ人とともに生活し見つめ続けた,闘う女たちの姿.家族や同志の死に直面し,封鎖された空間の中で,女たちの意識は変わり,石や武器をとりはじめた.
内容説明
戦争の現実と真実を伝える報道写真ドキュメンタリー。インティファーダから15年、封鎖された生活空間の中で、抑圧と家族の死が女たちの意識と生活を変えた。
目次
写真編(生の営み;抗議;弾圧;破壊 ほか)
本文編(初めてのパレスチナ;第一次インティファーダ;変わりゆく女性たち;インティファーダを闘った姉妹たち ほか)
著者等紹介
古居みずえ[フルイミズエ]
1948年、島根県出身。ジャーナリスト。アジアプレス・インターナショナル所属。1988年よりパレスチナのイスラエル占領地を訪れ、パレスチナ人による抵抗運動・インティファーダの取材。特に女性や子どもたちに焦点をあて、取材活動を続けている。98年からはインドネシアのアチェ自治州、2000年にはタリバン政権下のアフガニスタンを訪れ、イスラム圏の女性たちの取材や、アフリカの子どもたちの現状を取材。新聞、雑誌、テレビ(NHK総合、NHK・BS)などで発表。ニコンサロン、コニカプラザなどで写真展開催
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感想・レビュー
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夜間飛行
53
抵抗運動の少女の手に一輪の薔薇…それは挫けない意志と誇りの象徴だろうか。パン作り、刺繍、オリーブ拾い、結婚式、子育て…と、この写真集はパレスチナに生きる女性への讃歌から始まる。彼女達はたいていスカーフで頭を包み、地味な衣装を着ている。兵士に髪を掴まれた女学生や、泣いて跪く少女のか弱さとは対照的に、赤ん坊を抱いて廃墟を歩いていく母親や、銃を提げた男に抗議する女性の眼差しには戦う意志が漲っている。一方、自爆した女性救急隊員の写真を掲げ持った女の人の眼や、老婆の眼…皺の刻まれた悲しみの眼も忘れることはできない。2015/06/28
かおりんご
31
写真集。悲惨な状況の中でも、たくましく生きようとしている女性たちに、心打たれます。2015/08/21
Shunsuke Yagi
1
これだけでは余りに一部すぎて、概要すら掴めないけれども、それでもパレスチナの地で起こっている凄惨な日々を垣間見ることができる。写真を追うだけでも、嫌な汗が出て身震いするくらいだ。ぼくが見たパレスチナもまた同じようなものだ。何も変わってはいない。ただ、入植が粛々と進められていること以外は。2013/05/09
愛希穂
0
後で2010/06/16