内容説明
最新の知見をもりこんで、古代エジプトの歴史・文字・王権・死生観・宗教、さらにエスニシティをめぐる近年の議論や大衆文化の中のエジプト像まで、幅広く解説。コンパクトで本格的なエジプト学入門。
目次
1 はじめに―これまでの研究の歴史
2 発見と発明―古代エジプトを組み立てる
3 歴史―編年と歴史記述
4 文字―ヒエログリフの起源と意味
5 王権―ステレオタイプと「東洋的専制君主」
6 自己認識―エスニシティ、人種、ジェンダーをめぐる問題
7 死―ミイラ製作、人体切断、オシリス信仰
8 宗教―エジプトの神々と神殿
9 エジプト・マニア―エジプトの図像やイメージの再利用・再創造
著者等紹介
ショー,イアン[ショー,イアン][Shaw,Ian]
1961年生。エジプト学。現在、リヴァプール大学考古・古典・エジプト学部上級講師
近藤二郎[コンドウジロウ]
1951年生。エジプト学、考古学。現在、早稲田大学文学学術院教授
河合望[カワイノゾム]
1968年生。エジプト学。現在、早稲田大学理工学術院客員准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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陽香
2
200712212016/03/27
たか
1
Oxfordが出してるVSIシリーズの日本語版。英語版はわりと薄いけど日本語版はなぜか標準的な本の厚さがある。単なる全訳ではないのかな。2016/03/20
fritzng4
0
古代エジプトの歴史を概観できる本かと思ったら、エジプト学の入門書だった。エスニシティや人種、ジェンダーをめぐる問題、については面白く読んだ。比較的平易な文章で書かれてはいるが素人にはさすがにとっつきにくい。2013/11/16
わすけ
0
地に足のついた古代エジプト学の入門書といった感じを受けます。出土品や文献をいかに正しく理解するかという点を丁寧に解説している点に好感が持てます。テレビで取り上げられるようなセンセーショナルな内容を期待して読むと肩すかしをくらいます。2008/12/12
コマイヌ
0
このシリーズは二冊目、やや不安になるタイトルと裏腹に、入門書や概説というよりふぁーざーりーでぃんぐのインデックスなんだけどその点ではとてもちゃんとしてると思う。これに限る話だとトンデモ論者への皮肉が心配になるほど鮮やかでうけちゃった。2024/10/20