世界歴史選書
毛皮交易が創る世界―ハドソン湾からユーラシアへ

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  • サイズ B6判/ページ数 221,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000268523
  • NDC分類 678.251
  • Cコード C0322

内容説明

一六七〇年、イングランド国王チャールズ二世の特許によって設立された「ハドソン湾会社」は、現在のカナダ北部、ハドソン湾周辺に広大な領土を有し、ヨーロッパで珍重された毛皮を求めて、西へ西へと交易網を拡大した。毛皮交易は、一八世紀後半には「ゴールデン・ラウンド」と呼ばれる世界規模の商業ネットワークにまで発展する。自然環境に依存するこのユニークな商品を扱うため、ハドソン湾会社はどんな経営システムをつくりあげたのか。またカナダ先住民は、毛皮の捕獲・加工・運搬者として、この交易にいかに関与したのか。そして仏・米・露との激しい毛皮獲得競争は、近代国際秩序にいかなる影響を与えたのか。「知られざる世界商品」が照らしだす、北方からの世界史。

目次

序章 世界史のかなの毛皮交易
第1章 「毛皮帝国」の誕生―ハドソン湾会社の創立と発展
第2章 毛皮交易と先住民
第3章 北太平洋の毛皮レース
第4章 岐路に立つハドソン湾会社
第5章 「毛皮帝国」の終焉

著者等紹介

木村和男[キムラカズオ]
1947年生。カナダ史。現在、筑波大学大学院人文社会科学研究科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MUNEKAZ

7
世界商品というと砂糖や香辛料が思い浮かぶが、本書はビーバーやラッコの毛皮交易について、イギリスの特許会社「ハドソン湾会社」を中心にまとめている。これがかなり面白い内容で、白人と先住民、そして両者の混血児(メイティ)の複雑な関係や(メイティはカナダの「先住民」に認められている!)、英仏の覇権争いから中国市場を巡る英米露の角逐を経て、大陸横断国家カナダの誕生に至る流れなど興味深い部分が盛りだくさん。ロシアのキーパーソンとしてレザノフが出てくるなど、日本も決して無関係ではない歴史が描かれている。おすすめ。2019/05/03

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