出版社内容情報
神学としての第一哲学と「存在としての存在」の学という二重の本性を持つアリストテレスの形而上学の内的統一性を明らかにして,それと理論学としての自然学および実践学としての倫理学がいかに関係するかを解明する.
目次
第1部 アリストテレスにおける形而上学の本質―存在論と神学の関係について(従来の解釈の四つのタイプ;「存在論」の内実について―『形而上学』Γ巻第二章の分析;存在論と神学の関係について―『形而上学』E巻第一章、Γ巻第一章、K巻第七章の分析)
第2部 アリストテレスにおけるPhysicaとMeta‐Physica―『自然学』第八巻と『形而上学』Λ巻(『自然学』第八巻における不動の動者の要請―なぜPhysicaはMeta‐Physicaが必要なのか;『形而上学』Λ巻第七章における神=ヌース説の議論構造―Meta‐Physicaの方法の一局面;エンドクサの真理性―Meta‐Physicaを支えるもの)
第3部 アリストテレスにおける形而上学と倫理学の接点―幸福成立における観想と実践の結合について(従来の解釈の概観と主要テクストの提示―J.L.アクリルとR.クロートの対立を中心に;アリストテレスの観想概念―「思惟の思惟」を手がかりとして;観想と実践の関係について―ソピアーとプロネーシス)
著者等紹介
坂下浩司[サカシタコウジ]
1965年、京都府生れ。1994年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程認定退学。1996年、博士(文学)学位取得。西洋古代哲学史専攻。名古屋工業大学工学部講師
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