出版社内容情報
性による不平等の是正だけが,フェミニズムの火急の課題なのか.男女という性差のカテゴリー自体の虚構性と,その2項を自明として稼働する現代社会に潜むイデオロギーを明らかにし,フェミニズムの新たな可能性を考える.
内容説明
性による不平等の是正は、フェミニズムにとっての喫緊の要件である。だが、性差のカテゴリーを前提とした議論は、逆に男女の非対称性を強化し、様々な反動を生み出している。性差のカテゴリー自体の虚構性と、その二項を自明として稼動する現代社会にひそむイデオロギーを暴露することから、フェミニズムの新たな可能性を考える。
目次
1 どこから来て、そしてどこまで来たのか
2 どこへ行くのか(身体;慣習;グローバル化)
3 基本文献案内