出版社内容情報
社会と経済に大きな打撃を与えた第二次世界大戦の終結後の世界.復興を進め平和を支える新たな統治体制と国際秩序が模索された.その後,東西冷戦と呼ばれる対立が大きく展開するが,旧体制からの解放を目指す諸地域での運動は冷戦体制を揺るがすに至る.戦後から資本主義が大きく変貌しつつある現代まで,半世紀を多様な史料でたどる.索引付.
内容説明
社会と経済に大きな打撃を与えた第二次世界大戦の終結後、復興を進め平和を支える新たな統治体制と国際秩序が模索される。東西冷戦と呼ばれる対立が生まれ、旧植民地諸地域に民族主義政権が登場した頃から、資本主義体制が大規模な危機を経験し変貌しつつある現代までの半世紀余りを、主要な宣言・法令・国際条約、マニフェストや書簡・回顧録など、多様な史料でたどる。索引付。
目次
第1章 戦後世界体制の成立(国際体制の成立;北東アジア;東南アジア・南アジア;西アジア;アフリカ;ラテンアメリカ;ヨーロッパ)
第2章 冷戦下の世界(冷戦体制の形成;ヨーロッパの地域統合;非同盟運動;冷戦体制の変容;中国社会主義の葛藤)
第3章 第三世界の台頭(革命・改革をめぐる攻防;アジアの胎動;「アアフリカの年」;解放の思想;開発独裁;人の移動と人権)
第4章 戦後世界の分水嶺(「一九六八年」前後の世界;米国社会の亀裂;高度経済成長と南北問題;冷戦体制批判と民衆運動;女性の権利拡大;社会主義体制の動揺)
第5章 資本主義体制の再編成(IMF体制の崩壊と新自由主義改革;第三世界の危機と変革;移民問題・多文化主義;科学技術革命と環境問題)