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出版社内容情報
マナーは風俗であり文化である.時代や地域によって変化するマナーは,時には軽佻浮薄な表情をみせ,時には権力の表現ともなる.江戸後期以降,近代化の過程において,行儀や食事作法などが,いかに変遷してきたかを問う.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
RYU
2
マナーは時代・地域により変化する文化・風俗。江戸時代には身分毎に生活習慣があったが、開国により武士の価値観や慣習法が国民一般に押し広げられた。また、西洋の目を意識して西洋マナーへの関心が高まり、食事は静粛な場から社交の場へと変化していった。明治時代以降には礼法書が次々と出版。1911年の下田歌子「婦人礼法」では、礼法の意義として衛生的、経済的、美感快感等の原理を紹介。戦後は、もとは家の中にあった冠婚葬祭や、ビジネスマナー等、家の外のマナーが中心となっていった。マナーは誤解なく豊かな交流ができるためのもの。2018/12/02